鬼畜(49)
「大丈夫。誰にも言わないから♪」
「へ?」
「だって俺も同業者だもん♪」そう言ってまたあの微笑をされた。
「はぁぅ///」 ・・・ 「あ??!!」
えっ?今なんとおっしゃいました???
「えっと、その、」
「俺も麗騎士の執事、神です♪よろしくね。」
ズッキュンッ///!!
はぁぁっん///これよこれが本来、執事と言うものなのよ~~~
鬼畜め!少しはこの方を見習え~・・って・・
「えっつ????」
しまった!あまりに理想を絵に描いたような執事様だったから、つい我を忘れてしまったっ///
「あっ、あなたも、あのお店の住人・・じゃなくてお方だったんですか??//」
??こんなイケメンがガッコに居たら、かなりの大騒ぎになってるハズなんだけど?
それに・・麗騎士の人なのに、空のホントの正体を知らないって・・??
どーゆうコト??
「神でいいよ♪ガッコには俺も変装して来てるからわかんなくて当然だしね。
あ、ちなみに、2年の神田って名だから、学校では神田って呼んで♪
普段は黒ウイッグしてるからわかりにくいかもだけどね♪」
あ!・・なるほどっ、空と同じってことか。
なかなか、執事様たちも大変なんだね。
「俺らはさ、店側には正体明かしてんの。でも、空だけは一切、明かさないからさ、すごく気になってたんだよね♪」
「?」 空・・だけ?
「まさか、学校一の秀才くんだったとはね♪そりゃ、誰も気付かないよ。ははっ♪」
「はぁ。」
そうだよね・・あの空が実はすごく頭良かったなんて(←だから、突っ込むトコ違くね?
「みみかちゃん?」
「えっ、?・・・・名前言いましたっけ?」
「さっき、空がそう言ってたから。」
「あ・・」 なるほど。
「これからよろしくね♪」
その言葉の後に、神さんは私の頭をぽんぽんした。
「へ?///」
「じゃ、また♪」
そう言うと、会議室に戻っていく。
「??」 あそこ、住家なのか??
なんやら、不思議な人だなぁ・・
気がつくと、とっくに授業は始まっていて、コソコソ教室に入っていくと、
ジロッと、空に一睨みされた。
ちっ。保護者のような奴め!