鬼畜(45)
それから、1週間、空はどこにも現れなかった。携帯もかかってこない・・。
先生に相馬くんのコトをさりげなく聞いてみたが、風邪とのことだったし・・
「はぁ~・・」
「なぁに?ため息なんて。」 横から、りかちゃんがそう言ってくる。
「ん~・・なんかね。」
「また、空のこと?」
「は?なにそのまたって!!別にいつもいつも空の事なんて考えてないし!!」
「?そんなに、ムキになること?」
「うっ!///」 ソコ突くかっ!
そんなん言い合ってると、いきなり後ろの方から、
「鈴木さん、委員会の人が呼んでたよ。」 と、聞きなれた声がっ・・
えっ?この声・・っ
「そ、っ」 空!と言おうとして、ハッとした。
教室の入口付近に立っている、その人物も口に人差し指をあてて合図する。
そう、そこに居たのは、まぎれもない・・相馬くん!!!に、化けた空!!!(くどい)
何事もなかったよ~に、口元からゆっくり指をはずし、にっこり笑みを浮かべている。
こ、こんのおぉ~~~~~~~~~~~~~~~(怒)
私は、ドタドタと相馬くんに近づくと、両手で彼の胸倉を鷲掴みにして睨み見上げた!!
その行動に、周りの人達が、えっ?と驚いた顔をする。
ハッ!しまった!つい、空のつもりでっ!
ヤバッ!!今は相馬くんじゃん!!学校一の秀才くんだった!!!わぁあぁぁ!!!
バッと手を離すと、
「怖いね。鈴木さんて。」
と、空は口角を少しあげ、そんなおふざけ言ってきやがる!!!!!///く~~~
絶対に楽しんでる~~~~!!こいつ!!
そんな事を大きな声で言えずに、口をパクパクしていると、
「こっち。」そう言って、少し首を動かすと、廊下を歩いていってしまう空。
?・・こっち?? あ、来いってこと?
ちょっと、距離を置いて、空の後をついて行くと、
空の肩が小刻みに震えてるのがわかった。
ハッ//!!笑ってるやがるっ!!絶対に私の事で笑ってる空のやつ~~~~~////!!ち、ちくしょーっ(><)!!!