鬼畜(43)
そう当の本人を捕まえて、このマンマ大怒りしたいトコなのだが、
ここ、数日姿が見えない。
学校にも来ていない・・
携帯はムカつくからかけない!(←おい
ん~~~~
癪だけど・・、今日あたりお店に顔を出してみようかな。
あ、会いたいわけじゃないよ??顔が見たいなんて絶対に思ってないからねっ!
文句言いに行くだけだし!!
じゃぁ、携帯でもいいじゃん!?んと!携帯はだから、ムカツクからヤなんだってば!
はぁぁぁぁっ、1人コントかっ!!
学校が終わると、私は真っ直ぐ「麗騎士」へと向った。
りかちゃんについてきて欲しかったけど、本彼とのデートらしくて。
(余裕あるなっ(><)りかちゃんは!)
しかたなく1人なのである。
お店に着いて、真っ先に出迎えてくださったイケメン様///
あぁ・・っ///やっぱいいなっ♪ココはいいよなっ♪
毎日でも来たいよ!!
くぅ・・空さえいなければっ!!
ハッ!空!!そうだ!本末転倒!目的を忘れるトコだったよ!
「あ、あの、空は・・」 イケメン様たちにそう尋ねると、
「空ですか。・・申し訳ございません。只今、旦那様の命を受け、出かけております。」
と・・まるで、現実味のないお答えが・・
「はぁ・・えっと、戻ってきます?」 ココでは、こういう会話に乗らなきゃならない。
「本日中は無理かと・・。」
学校も休んで、お店も休んで、一体何してんのよ!あいつ!!
イラッとする顔を引きつらせて、
「・・・あ、じゃ、明日は?」 と聞いてみた。
「・・まだ、連絡入っておりませんので、なんとも・・」
と困った顔をされる。
あぁ・・これ以上、こんなイケメン様を辛いお気持ちにさせてはならないと、そう思った私は、「わかりました。ありがとうございます。」と言って引き下がった。
向きを変えて、帰ろうとすると、
「あ、お待ち下さい。お嬢様。」 と、呼び止められた。
はぁぅっ////
「は、はい♪なんでしょう?」 つい、私もお上品になる(←バカだろ
「これをお持ち下さい。」 そう言ってイケメン様から、一輪の白い薔薇を手渡された。
「?」
「お嬢様はVIP会員様と聞いております。来店毎に1輪づつ増やしてお渡しいたしますので、どうぞ、お受けとりください」
「・・え?」
んと・・いま、VIPとかって言わなかった???このイケメン様!
は??なにソレ??VIPどころか、私、1銭も払ってないんですけど???
「あの・・VIP会員て・・・・」
「え?空からはそう聞いておりますが?」
へ・・??空から・・???
「お・・お金は・・」
「?はい。しっかりいただいております」
「・・・・・・・」