鬼畜(32)
授業がおわるまで、空にしゃべりかけるドコロか、顔さえも合わさないでいてやった!(くっ、小さい抵抗だよ!)
HRが終わると、
チラッと、そ・・相馬くんの席を見た。が、もうそこには空の姿は無くて・・。
早っ・・
ま、いっか。
靴を履き替えると、ちょ~~~重~~~い足で、南口のマックへと向った。
南口のマックに着いた私は、お店の中へ入ると、すぐに相馬くんの姿を探す。
キョロキョロ・・
?・・居ない・・
おかしいな・・。私よりも先に学校を出てるハズなんだけどなぁ・・
パコ!
「たっ!」
いきなり、後ろから頭を殴られた!!
キッと睨んで、振り向くと、
「!!」
「誰、探してんだよ、」 と・・
深く被った帽子の脇から光る金色の髪っ、
こ、これは
・・相馬くんじゃなくて「空」っ!!
オーラ出てる!!!思いっきり出てるし~~!!!
げ、げいのーじんですか??あなた!!まぁソレに似たよーなモンですがっ!
「あ、あのねっ、そんなんだったら相馬くんの格好のままで良かったんじゃない??」
音量ダウンした私のごもっとも発言に、
「ヤダ!ダサいもん」と、奥からでも光輝く瞳でそう答える。
クラッ///
じゃ、ないない!!////
「そーゆー問題かっ!」 と、突っ込みたくなるのをガマンして、空の腕を引っ張ると、すぐにマックから脱出した!
こんなトコ、誰かに見られたらアウトだぁ!!相馬くんと会ってたってウワサたつのもヤだけど、空と会ってたって知れたら。問答無用で、速攻マジ殺される!!
外へ出たところで、グィっと、反対に腕を引っ張られた。
「?!」
「そっちじゃない、こっち。」
そう言って歩き出す。
・・?ドコ行くんだろ。