鬼畜(3)
長い廊下の両脇にはいくつもの扉があって、そこを鬼畜はズンズン突き進んで行く。
そして、白い薔薇(造花だけど)が扉についてる部屋の前に立つと、
バタンと扉を開け、乱暴に腕を引っ張られた私は部屋の中へと入れられた。
(投げ込まれた?!)
「いったぁ・・」
腕をスリスリ擦りながら、その部屋を見渡すと、
「わぁ////っ!!!」 っ~~~~~~~~~~~~~//////
な、なにココっ!!なにコレっ!!!
部屋一面!
ピンクピンクフリフリ~~~~~~~~~っ
きゃぁぁぁぁ////かわいいっ♪♪♪かわいいっ♪♪
「気に入った?」
「え?」
な・・なんか、扉近くから声がしたんだけど、でも、今の声って鬼畜じゃあないよね?
だって、だって、今の声はっ!ちょ~優しいトーンで甘かったしぃ♪
そう思って、その声のした方を振り向くと、
「!!?」
バッ! すぐにまた向き直るっ!
え~~~~・・・と
もう一度、ゆっくり振りろうとして、
ガッツ!!!
「わぁっつ!!!」
頭を思いっきり鷲掴みされたっ!!
目の前には、やっぱりっ鬼畜の顔っ!
しかも、ちょ~おっかない目ぇしてる~~~っ!!
ひえぇぇぇぇぇっ!!!!
さ、さっきのお声の方は??居るなら早く出てきて、鬼畜を取り押さえてください~~
「なにキョドってんの?お前。」
ひっ! 更に顔を近づけてそう聞いてくる。
「あ、あの、他にも人が居るので、そのお言葉使いはやめたほうがいいじゃないんですか?」 がんばって言ったよっ!!私っ
それなのに、
「あ?ドコにいんだよ?」
「は・・?あの・・今、言葉をかけてくださった方・・」
「アレ、俺の声だから。」
・・・・・・・・・・