鬼畜(27)
授業が終わると、すぐに私は携帯を持って、教室を出た。
人気のないトコロ・・人気のないトコロ・・
あ!ココ!!
3階にある図書室に辿り着くと、中へ入る。
少ない休憩時間に図書室へ来る奴はまずいないもんね~。
よし!!思ったとおり!!
ここなら、気兼ねなく、大声で、空のこと罵倒できる!!ふふふ♪
カチャ。
携帯を開いて、空のアドレスを探し、いざ、かけようとして、指が止まる。
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ちょ、なんで、こんなに緊張してんの私っ!!
これから、空にケンカふっかけるんでしょ!あ、違う違う!!
罵倒して、今度からは立場逆~~転!『お嬢様』『執事』ってカンジにするんでしょ?!
なに、先にビビッてんのぉ!!??
くそ~~~負けるもんかぁぁ~~~
ピッ!
根性と勢いで、ボタンを押した!
~~~~♪~~~~~♪~~~~~~~♪
・・・出ない・・
~~~~♪~~~♪~~~~~♪
・・ありゃ?マジで、彼女とにゃんにゃん中ですかぁぁ???
~~♪ ピッ。
「あ!」 出た!!
「・・・・・」 ~~~???でも・・何も言わない・・
え?番号間違えてない・・よね?
「あの・・空?」
「・・・」
やっぱり、何も答えない。
間違えたかな?
「あ、すいません。間違えま・・」 「おい!」
「はっ??っえ!!??」 この声、
「そ、空っ!?」
「あ?どこかけてんだ?」
「は?空んトコ」
「じゃぁ、俺だろ!」
「はぁ・・」
て!なに納得してんの??なに先に怒鳴られちゃってるワケ??
立場逆転じゃなかったのかよぉ~~~~!!
「てめ、今どこ!」
「は?」 あんたこそどこよっ!!
「どこに居んだ!1秒数えるうちに言え!! いち!」
「え?あ!と、図書室!」
「は、時間切れ!」
は??なになにソレなんなの??大体1秒で答えられるかぁ~~~!!
「そこから出て、左に曲がれ。」
「は?」
「てんめ、時間守れなかったくせに、口応えしてんじゃねぇぞ!早くしろ!」
「うわっ!」 ええぇっと、図書室から出て、左に曲がる。
まずは、うるさいから、言われたとおりに動くことにした。(←この時点でもうなにか違ってる気が・・
左に曲がる・・と、階段・・。
「そこ上がれ。」
「え、あ、うん」
なんだろ・・
ココの上は屋上・・・。
だけど、屋上へは立入禁止のハズ・・
途中、踊り場があって、そこを曲がったトコで・・
「え・・・・・」
「よ♪」
え?? 「空・・なんで、こんなトコに・・?」
彼女のトコに行ったんじゃなかったの?
その屋上に上がる手前の階段に相馬くんに扮した空が座っている。
「んー・・なんかたるくて、授業受ける気分じゃなかったからさ。ここで、サボり♪」
ペロッと舌を出しそう言う。
その仕草も・・か、かわいい///おい!
て・・
いうか・・なんか・・
私、嬉しいとかって思ってない・・??
彼女のとこだとばかり思ってたのに、実はこんなトコで1人で居たって・・
なんか、なんかっ、すっごく良かった~~~~~~~~~~っ!!!って思ってませんか????
「う///」
「ん?美未香?」
「~~~も、もうバカらしいっ!授業始まるから、私行くからねっ!」
く~~!!悔しいっ!!恥ずかしいっ!こんな奴に振り回されてる自分が情けな~~~!!!そう思って、回れ右をすると、
グイッ! 「!!」
ふわっ・・ え??
腕を引っ張られたと思ったら、そのまま、空の胸元へ引き寄せられていた。
「----/////」
「なんの為に、ここまで、誘導したと思ってんの。」
「え?」
「朝の続き♪」
へ・・?朝の・・続き・・朝の続き・・
朝の続きって・・えー・・と、
チュッ。 「ぎゃ////!!」
い、いきなり、き、キスされたっ!!か、軽くだけど、き、キスされっ・・
「だ~か~ら~、んな声じゃねぇだろ?」
チュ・・
「~~~~~~~~~/////」 ひぇ~~~~~~~~/////
レロッ
あ・・舌入れ・・っ///
う・・ 「あっ・・」