鬼畜(2)
な、に?なにか・・?
この夢のスペースに全く不釣合いなお言葉が降臨したような気がしたんですけど?
き、気のせい・・よねぇ・・?
「早くどけ、ば~か!」
は?!!!????
えっとぉ~・・聞き違いじゃぁありません・・よね?
すると、先ほどお声をかけてくださったイケメン様が、私の後ろに向って
「ソラ!そういう言葉は禁止!それと遅刻だぞ!」
と言った。
・・・あ、やっぱり、私の後ろに誰かいるんだ。しかも、遅刻って。。え?て事は、
後ろにいるのはここの夢の住人様っ・・?・・ぇ?
恐る恐る後ろを振り向く私。
その目に入ってきたものは・・
黒のエンジニアブーツ・・
腰パン・・そこから伸びるチェーンベルト・・
捲った袖からは、筋肉質のしなやかな腕
白いシャツから覗く鎖骨・・シルバー素材のフェザーのネックレス・・
淡いピンクの薄い唇
銀色のピアス・・金色の髪・・
そして、
今、見開かれる、
この・・ココのイメージとは全くあわない・・
鬼畜のような鋭い瞳・・っ!
お、・・「鬼っ・・」
ハッ!つい声に出してそう言ってた。
「あああ??殺すぞてめぇ!」
そう怒鳴り声をあげ、さらに瞳を吊り上げて私の事を睨んでくる、鬼畜男っ
ひぇぇぇえええっ!!!
ポカッ
「てぇっ!」
慄く私に、あのイケメン様が鬼畜男の頭を小突き、
「ソ~~~ラ!お嬢様に向って言うな!」そう付け足してくださった!ウルッ(><)
「あ?こいつ客かよ、ちっ、じゃ来いよ!」
グィッ! 「へ??」
その鬼畜は私の腕を掴むと、どんどん奥へと歩いていく。
は??え??ちょっ・・え~~~~~????!!!