鬼畜(18)
もう行かない!そう決めた私は、
次の日学校へ行くと、りかちゃんの席へ直行した。
「りかちゃん!」
「ん?おは美未香♪どしたの?」
興奮状態の私を見て、そう言ったのだろう。
「私、もうあの店に行かない!」
「え?また空となにかあったの」 勘もいい。
いや、私がわかりやすいだけなのかも知れないがっ!
「ありすぎっ!ありすぎて、もう言いつくせないくらい!!」
「はぁ」
「せっかく、りかちゃんに付き合ってもらっておいて、今更こんなコト言ってごめんねっ!!」
そう言って頭を下げると、
「私のことは気にしないでいいよ~♪・・それより、ホントにいいの?」
「うっ」 りかちゃんは優しっ!
「ホント~~~にいいの!」
「そう・・あ!ねぇそれはそうと、今日って美未香、日直じゃないの?」
「え?」 黒板に目をやると、日直・鈴木と書いてある。
「げ!最悪!」
「日誌取りにいっておいでよ。一緒に行こうか?」
「ううん、1人で大丈夫♪ありがとりかちゃん♪じゃ、行ってくるね~」
私はそう言うと、急いで教室を出て、教務室へ向った。
廊下を早足で進んでいくと、
「鈴木さん」と、呼び止められた。
「?」振り向くと、相馬くんがポツンと立っている。
「なぁに?」 昨日といい今日といい、なんか相馬くんと縁あるなぁ・・
「今日の日直、僕とだから。日誌はもう取ってきたよ。」そう言って、手に持っていた日誌を少し上へと上げた。
「え?あ、相馬くんとなんだ・・あ・・りがと。」
自分の名前しか見てなかったよ。まぁ、相馬くんの名前があってもスルーしてたと思うけど(笑)
日誌を脇に抱えて、相馬くんは教室へと戻って行く。
私も、その後をついていった。
横にはさすがに並べない!
頭の良い例(相馬くん)と悪い例(私)のわかりやすい見本となってしまう///
それに・・
はっきり言って、私の好みじゃない。
髪は黒くて、サラサラ・・(どっちかってーと染め入ったツンツンワックスで整えられた髪が好き。)
制服だって一つも乱れがないし・・(改造しまくってオシャレに着こなしてくれてる方が好き)
眼鏡・・(いかにも頭良さそうで嫌味。カラコン入れててほしい)
目つきも口調も優しすぎだし・・・って
アレ?
なんか、私変なコト言ってない?
今の全部当てはめると、ある人物に行き当たっていく気が・・
ブンブン
思いっきり首を振る!
違う違う!私の好きなタイプは優しくて紳士じゃん!
相馬くん優しいし紳士じゃん!あんな奴より全然っ
っ!う、誰?今、私、誰のこと言おうとした???
はぁぁぁっぁ・・~~~~~っ
なんか、気分がちょ~~~~~~~~~ブルー!!!
それ以上を考えないよーにして教室へ急いだ。