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鬼畜163


その大迷惑な車が停まった先は、皆で出たあの麗騎士の関係者入口の場所だった。

頭を押さえながら、車から降りる空と、それを横で支える私。そしてリクさんが鉄の門の前まで来ると、中からりかちゃんが心配そうな顔をして駆け寄ってきた。

鉄の門が開かれると、りかちゃんは空の姿を確認して、私の開いてるほうの肩に頭をつけて泣きだしてしまう。

「――っ。」あのりかちゃんが涙で言葉が出ない。

私はそれにつられてもらい泣きしてしまった。


頭がそーとー痛いらしい空は、

「りか、ウゼェ!」と言い、私を置いてさっさとリクさんともう一つの門へ歩いていってしまう。

おかげで、自由になった私は改めてりかちゃんと抱き合い大泣きして。

りかちゃんはりかちゃんで、

「空、ちょ~ムカツクー!!!」って言葉も一緒に吐き出すもんだから泣きじゃなくて笑いにかわっちゃってけど(笑

そうさせてくれたのは空。

ホントは1人でなんか歩けなかったくせに

強がって私を置いて行ったのは、私とりかちゃんを思っての事

鬼のくせにやばいくらい・・優しいんだ。


少ししてから、私達もあの門へ入ると、

一番奥のオーナーの部屋ではなく。その1こ手前の部屋の扉が開かれていた。

「?」

「あ、今はカイさん居ないからこっちの部屋へ入れって事みたい。」

フツーにりかちゃんはそう言う。

「・・・・」

「どうかした?美未香。」

「・・んーとさ、カイさんってオーナーの事だよね?」

「え?あ、ああ。美未香はまだ知らなかったんだっけ?」

「うん。・・」

「リクも他の人達の前ではオーナーって呼ぶけど、私と三人の時はカイって呼んでるよ」

「よ、呼び捨てっ?つか!リクさんもオーナーさんも一体何者なの??」

そう!空が戻ってきてくれたことで、少し余裕ができたのか、今まで抱いていた疑問が私の中で呼び覚まされる。

「―――・・ん」

言葉に詰まるりかちゃん

聞いちゃマズイ事だったのかな??

でも知りたいよっ!!謎過ぎるよっつ!!

「ああーわかったわかった!だからそんなに念を送んないで。」

「は??念??」

「うん、今い――――っぱい美未香から出てた。めっちゃ、教えろ~~って念がっ!」

「ぐ!」 それは・・単に顔に出ていただけじゃぁ・・いや、多分きっとそうに違いない

ハッ!そんな事はどうでもいいっ!

「んじゃ、教えてくれるの?」

「はぁ・・・んーまずは空に聞いてみて♪」

「へ?」

「で、教えないようだったら私が教えてあげるから♪」

「は???はぁぁぁぁぁ????」

「ホラ~個人情報の問題もあるしねっ♪」

茶目っ気いっぱいでそう答えるりかちゃん

いや、私の場合、ソレ無かったよ?

フツーに携帯みられましたよ??それはいいんですかい??

「だ~か~ら~まずは彼氏に聞いてって♪」

私の心を読んだらしいりかお嬢様はさっさと、その開かれている扉の中へと駆け込んだ。

ちっ!逃げたなっ


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