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鬼畜(161)


ビックリして上半身だけを起こし、その音のほうへ目をやると、

床にはガラスが飛び散ってる。

かなり大きい欠片もある。花瓶・・?

そして、立てかけてあっただろうパーテーションらしきものも倒れていた。

その先に誰か座りこんでいる・・


髪の長い・・女の人。


その人が誰かは次に発せられるオーナーの声によってわかった。


「いいかげんにしろ!絵里子っ!!」

あ・・やっぱり、あの人が・・絵里子さん


空の元カノ・・

ゆっくりその姿に目をやる。


少し乱れている長い髪は栗色に染め上がっててゆるく巻き上がっている。

肌がものすごく白い。

スレンダーな体系に見えるけど、ここからでも胸の大きさはわかるくらいある。


絵里子さんもまた私を見ていた。

ぱっちりした瞳が力をもって私を見据えている。

私なんか太刀打ちできないくらいキレイな人。


でも、空の事を傷つけた人。

現に今も空の事を傷つけてる・・人。


そんな私達の前を遮るようにして立ったのはオーナー。

「空は連れていく。」 そう穿き捨てた。

チャラ男さんとコワモテさんが私の側に来て、運ぶからと、空の体を2人で抱み部屋を出ようとしたその時、

また

ガシャン!! 「!」

金属音が鳴り響いた。

今度は、鉄製の置物が床に叩きつけられている。


「空を連れてくなら私、死ぬからっ!」

「!」

えっ?!

「空を返して!返して返して!!!」 

絵里子さんの叫び声は続く。それと同時に色んな物が壊れる音がする。


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