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鬼畜(160)


震える足を引きずるようにして、奥の部屋までたどり着くと、開いているドアからゆっくりと入った。


「!!――・・そ・・ら?」

窓際の白い大きなベッドに目を閉じたままの空が寝かせられている

え・・

寝ているんだよね?


全く動かない空の様子に、もしかして?もしかして?もしかして?

の声が鳴り響く。


足が・・足が動いてくんない

なんで、そこに空が居るのに、見えるのに

なんで私はそこへ行けないの?

ガクッ

膝から崩れ落ちたわたしの体。

ガシッ! 「!!」

その体が床に落ちる前に、強い力が私の腕を掴んだ。


掴まれた腕の方を見ると、ソレはオーナーで。

そのまま私を元の姿勢へ立て直してくれた。

「あっ、あっ・・」 言葉にならない私の言葉を

オーナーはフッと笑う。

そして、

「死んでねぇから安心しろ。」と、私をベッドの方へ軽く突き飛ばした。

まだ、足がしっかりしてない状態でそんなんされたからヨロヨロっと空の寝ているベッドの上に倒れこんでしまった。

結果オーライな形で空の近くまで来れた私は、マジマジと空の顔を覗き込む。


ふぅ・・という空の息遣いが聞こえる。

手を握るとほのかに暖かさが伝わってくる。


よ・・

「良かったぁぁ―――・・っぅぅっ・・っ。」


それを確認して安心したせいか、そのまま空の胸の上に泣き崩れてしまった。

その時、

ガッシャン!!と部屋の隅で何かが壊れる音がした!


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