鬼畜(155)
この話はいい・・って、ちょー気になるんですけどっ!!
その椅子に向って、む~~~~~っと念を送っている時、後ろでりかちゃんがリクさんを呼んだ。
「?」
「コレでしょ。」
「ああ、だな。」
「データ送るね。」
「頼む。」
そんな会話。
「??」
すると、今度は前から
カチャと音が鳴った。
いつこっち向いたかわかんないオーナーが、目の前にあるpcを開いた音のようだ。
そのpcの画面を眺めはじめるオーナー。
そして口にする。
「出るぞ。」
と。
それと同時に頷き、部屋を出て行くリクさん。
「あ、え?あの??」
「あんたも一緒に来るか?」
デスクからやっと立ち上がったらしいオーナーの声が頭の上から聞こえる。
「う、
はい!」
その言葉にフッと軽く笑い音を立てたオーナーは私の横を通り過ぎるのと同時に背中を優しく押し
「来い。」
と、ニッコリ微笑んだ。
「―――――/////!!!」
っえっ?!照明が丁度照らしたオーナーの顔は
空と瞳がそっくりで!空をもう少しオトナっぽくしたカンジで!
一瞬、空かと思ったくらい!!
ドキマギしながら少し前を走らせてくれているオーナーから
フッ って笑う声が聞こえた。
え?なんで??また笑われたっ!?
それはそれで気になったけど、今は問い詰めてる余裕なんてない
少しでも早く空のトコへ行きたい
少しでも早く空に会いたい!
空の顔が見たいよっ!!!