151/162
鬼畜(152)
私の携帯を手にしたらしいオーナーさまは、画面を開いて、なにやら確認されてるご様子。
あんまり見ないでほしいなぁ・・
その一応、個人情報だしね~
と、ぶつぶつ小声で言ってると、
ピッ。
「んっ?」
私の携帯でどこかにかけた??は??
その行動がイミわかんなくて口をパクパクしていると、
プッ
て!え?誰かに繋がったっ??
つか!どこかけたの???
オタオタしている私に、隣でりかちゃんが
「しっ!」
と空と同じように口元に人差し指をあて黙るように言われた。
――――――――――――
部屋の中が静まり返る。
その静寂の中に聞こえてきた
「・・・誰?」
って言う女の人の声。
!??だ、誰??
誰ってこっちが誰?だよ???
ピッ!
「えっっっっ????!!」
いきなりその電話を切ったのはオーナーで。
その後、すぐに
「リク、GPS.」とだけ言って私の携帯をリクさんに渡す。
リクさんは私に携帯を返してくれると、今度は自分の携帯を開き始めた。
え??は??なに??なんなの??
りかちゃんの方を向くと、そこにりかちゃんは居なくて、奥のカウンターらしきとこで何かしている。