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鬼畜(151)


入らされたその部屋もやはり黒い壁で、でも良く見るとソレはすべて大理石だということに気付く。

床もそう。

ぴかぴか上品な光が室内の間接照明によって見て取れる。

革張りの大きい長ソファ←これもやっぱり黒


奥にはこれまた大きくて重厚なデスクが見えた。

そのまん前に誰か・・いる。

デスク用のチェアーにふんぞり返った姿勢で誰か座ってる。


「あ・・のっ・・」

「オーナー。」

私の不安げな声を遮る様にしてリクさんの声が発せられた。。


え??

――――――おっ、オーナー???


今、リクさん!オーナーって言った?????

?は?じゃ、あそこに座ってるお方がウワサのオーナー?????

嘘!マジ??え?なんで??オーナーのとこへ??


パニくり寸前の私に、ゆっくりとした口調で

「あんたから空にかけたのか?」

低い声がそう部屋に響く。

「え?」

その声はデスクに座るオーナーのもので、灯りが当ってないから顔は良く見えないけど、リクさんの声ではないコトはわかる。


「あ、いえ・・」その質問に小さい声でそう答えると

「あんたの携帯少しかりるぞ。」

その言葉が耳に届き、側にいるリクさんの手が私に伸びてきた。

「ひっ!」

は、反射的についそんな声をあげてしまった!

もう私の中でのリクさん像は壊れてて、新たにインプットされるのは鬼リクさんでしかない。

な、何をされるんだろう!って恐怖が声に出てしまってた。

すると、隣で、りかちゃんがクスクス笑い

「大丈夫よ、美未香。携帯をリクに渡して」

と言った。

りかちゃんのかわらないしゃべり方に少し安心した私はポケットから携帯を取り出しリクさんへ渡す。

その携帯をオーナーといわれる人の元へと持っていき手渡すと

わたしたちに向って

「ここに来てろ。」

と長ソファを指差した。

りかちゃんは当たり前のようにその長ソファに座る。

体を支えられている私は必然的にりかちゃんの隣に腰を降ろす形になってしまう

見事な革の質感についお尻を軽くあげてしまう。←どうせ庶民だいっ!



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