鬼畜(148)
ど、どうしよ・・
空は私との約束は破らない。
そんな事、わかってたじゃない
どうしよ。
そんな当たり前なことを忘れてたの?
ど、どうしよっ!
「その状況が明日も変わらないようでしたら、すぐに教えてくださいね。」
!!
昨日のリクさんの言葉がリンクした。
り、リクさんに
パッと廊下の先にりかちゃんの姿が見えた。
り、
りかちゃんりかちゃんりかちゃん
「た、助けてーーーーーーーっっっ!!!」
私はもう目の前が定まらなくて、りかちゃんの元へ早く行かなきゃって思っているのに足が言う事をきいてくれなくて、焦る気持ちが声になって出てしまってた。
その声に廊下に出ていた人達も教室に入ってる人達も顔を出してすごく驚いた顔をこっちに向けてくる。
でも、その中でも一番驚いた顔をした、りかちゃんがすぐに私の元に駆けつけてきて
フラつく私の体を抱きかかえてくれ
「み、美未香!どうしたの???」
キレイな顔を顔面蒼白にしてそう聞いてくる。
「りかちゃ・・ごめ・・リクさんとこに行きたい、連れ、連れていって」
途切れ途切れにそう言うと、すぐにりかちゃんは頷き携帯を取り出す。
どこかに連絡を入れながら、私の体を支え歩き出した。
「歩ける?」 という心配そうな声をかけて。
そんな格好で向った先は学校の近くにあるカフェ。
店の前までなんとか辿り着くと、入口まん前には白いセダンの車が停まっていた。
その車から降りてきたのは
私服姿のリクさん!
リクさんは私達を見るなり、すぐに駆け寄ってきて「車へ。」と言い、
りかちゃんの反対側から私の体を支えてくれた。
車に向って、軽く首を上げるリクさんに?した私はその方向を見る。
すると、運転席のほうから男の人が降りてきて後部座席に回りこむとそのドアを開けてくれた。
その仕草は麗騎士の執事様たちとは違ってた。
なにが違うって、その・・雰囲気かな。