鬼畜(138)
「くくくっ♪」 ちっ!まだ笑ってるしっ!!
「じゃぁ!!なによ!その条件って!!それも冗談?」
む~~~っとした顔と声を出して聞きなおすと、
空はやっと、笑うのを止めて私の顔を真剣に見つめなおしてきた。
「いや条件出されたんはホント。
・・・お前にとっては、こっちも嫌って言う。」
んん??また不可思議なコトを言ってきたぞ?
でも?
私が・・イヤって言うようなコト・・
嫌だなって思えること・・
空が、他の女の子といる・・こと。
だけど・・?
「えっ??」 もしかして!!
私のわかりやすい顔を見て、空は察知したんだろう
コクッと頷いた。
「え?ヤダ、なに??」 焦る私に空は優しく
「一般客は入れねぇ、あくまで、VIP会員の客だけを相手するショーを開く。相手するっつても、ダンスだけだ。・・安心しろ。」
「ぅ・・」
ダンス・・だけ??
でも・・この前の時・・キスしたじゃん
「ハピバの時とは違げぇーよ!」
「!!」 また、心読まれたっっ??!!!
「あン時は、原因お前だし!、あ、今回も原因お前か!」
「は?」 え??同じっつーことは!また他の子とキスするんですかいっ??
「あ~~~~~~~~~~っ違う!原因は同じでも思いは全く違うから!」
「!」
なんか空が一生懸命言い訳してる。
あの鬼畜様が私にいっぱい安心をくれようとしてる。
・・・だから・・
「うん。」
「え?」
笑ってそう答えられたよ。空。
でもね。
「ねぇ、VIP会員ってコトは私もそのショーに参加できるんだよね♪」
「は?」
「いいよね♪私も踊ってもらって♪」
一個だけいじわるしてもいいよね?♪
「・・・ぅ」
言葉に詰まる空。
でも、すぐに
「ああ・・イイケド、お前ダンス踊れんの?」
「は!!」
反撃してきやがったっ!!!!