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鬼畜(136)


ただ・・

それだけなんだ・・よ



―――――― ここまでが、

りかちゃんから聞いた話。


ふぅ・・



目の前には空の首筋・・

いつもつけてるシルバーのネックレスが少し頬にあたって痛い。

ギュッ・・空の冷たい体を私も抱きしめかえした。


「・・麗騎士を・・やめなくて良かった。

――――・・ホントは辞めて欲しいけど」

「は?なんだソレ?」

「っ、あんなっ、

  潰すとか!権利とか、そんな理由じゃなかったらっ、!」

「!」

「・・普通は辞めてほしいと思うでしょ

・・彼女だったらさ。」 歪んだその顔を首筋に埋める。

「---!」


言ってて後悔した。

そんな事・・空だってわかってる。

それが無理だってこともわかってる。

空には空の事情があるし、ソレを補ってやれる力も持ってないくせに。私は

勝手なコト・・

言ってる。


「・・辞めるって理由、ほんとは何でも良かったんだ。」

ギュ

「え?」 抱きしめられてる腕に力が加わる。


「やっと俺のもんになったってーのに。無理言ってやらせてもらってる裏方は今月いっぱいだし、それ終われば指名は無しとしてもお前以外の女に接しなきゃいけねぇし!そーゆーのすげイヤんなってた。いつも不安を隠そうとしているお前の顔を見るのは

――――マジ辛かった。」


「!」---っえ??


「オーナーはさ・・神の前だからあんな事を言ったけど、実は俺のそういう気持ちをわかってやがった。だから2人きりで話しさせてくれたんだ。」

「へ?」


「・・俺がお前と付き合ってんのも知ってた。」


「!」


「正直、やべーって思ったよ!そんなんお店ではご法度だからさ。」

う、うん!だよねっ!前にかわいい弟くん(実は同い年だった)も重々に言ってたもんねっ(><)

「しかも、俺は特にあの店に、オーナーに、世話になってるってーのに。」

う、うん!だよねっ!住まわせてもらってるもんねっ(><)

「こんなに世話になってんのに、大事な女ができたから辞めたいだなんて言えねーし!」

・・だ・・よね。

「でも、言っちまった。」

・・だ・・よね。-------言っちゃうよね・・・てっっ??!!!!

「っはぁぁぁああっ?????」

見上げると、空が舌をべーと出して笑ってる。


「っえっ??////あ?え???い、言っ、言ったぁ??????」だとぉぉ???

「しっ!」 学校の時のように空は口に指をあてる。

「///むぐっ!!」 慌てて口を一文字に閉じた私は、そのままの顔で空を見た。


「んとに!でけぇんだよ声、夜中っつーこと忘れてんだろ!」

んむんむ!!口を閉じてるから首をつかって頷く。

「ラブホだったらどんだけでも声出てもいーんだけどな♪」ニッ♪

「/////!!!ん!んんーーーーっ!!!(怒」←注:ば、ばかーーーーっ!!!

どんな声の事を言ってんだっ?!!////


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