鬼畜(132)
「途中、美未香、電話くれたでしょ。
あの時は丁度、空がオーナーの部屋に入ってきたから、ゆっくり話しできなかったんだよ、ごめんね。」
「あっ、ううん」
そっか・・だからあんな慌てた声してたのか、りかちゃん
すぐに電話を切ったのも、今、この話聞いててようやくわかったよ。
それどころじゃない状態だもん。
「--で、空が入ってきたら、一瞬で空気が変わったの。」
「え?」
どーゆー・・
「部屋に入ってすぐに、空、オーナーに向って
土下座したんだよ。」
「---っえっっ??!!」
えっ?ど、土下座???あの空がっ??普通の男の人でもものすっごく嫌がるあの土下座をあの鬼畜様がしたのかっつ???マジかっつ??
「驚いたわよ~」
いや!私も驚いたよっ!心臓バクバクいってるよっ!!
「オーナーに向って俺の責任だって謝ってた。横に居る神はソレ見て大笑いしてた。」
「くっ・・」
「空、責任とってお店辞めるって・・」
「えっ!!」
「神は当たり前だ!って高笑いしてた。
でも、その後、オーナーがね、なんの責任をとる気だ?って聞いてきて。」
「・・・」
「神は相変わらず、俺様への暴力の責任だろが!ってほざいてて、
空も神の事です、っていうもんだから!私もリクもどうしよーって思ったわけ!」
そっ・・・空っ・・っ!