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鬼畜(12)


あきらめのついた私は、渋々、(←この時点で、まだあきらめついてないんじゃ・・

その手をとる。

その瞬間、グッと手を引っ張られて、乱暴にお店の中へと連れ込まれた!!

「ひゃ」

そんな声を出している間に、空はどんどん、あの部屋へと進んで行く。

「えっ、ちょっ、あの、お金っ」

そんな私の声なんてまるで無視で、空はあの部屋に着くと、すぐに扉を開けて私を放り込む。


これで、放り込まれるの2回目・・

ちっ、なんで、もっと丁寧に扱えないかなぁ・・

一応女の子なんですけど私?



当の空は、ドカッとソファに座ると、

Yシャツの袖のボタンを留め始めてる。

ん? なに?着替え途中だった?それとも、今まで捲ってたのを降ろしたのかなぁ?・・

そんな仕草も、悔しいけど、すごく絵になる・・


私がジーッと見てると、

「変態。」

は??//// そう言われたっ!!


「な・・によ!お客さんの前に出る時はちゃんと完璧にして出るのが礼儀でしょ!」

ふふん♪もっともらしいお言葉を言ってやった♪

言い返せないでしょ~空っ♪さぁ私を崇めなさい~ホホホ~♪


「・・お前、客じゃねぇし、」

うんそうそう、お客じゃぁ無い・・っ

て!「はぁ??!!!!」

「ぶっ。ソレ、ヘン顔?それともリア顔?ぷぷぷっ」

そう言って、私の顔を見るなり、笑い出す空。

ち、ちょっとちょっと!失礼なんじゃありませんっ???

そりゃぁねっ!あなたほどキレーな顔は持ち合わせてはいませんけどねっ!!


でもねっ!!

「どうせ、ブサイクですよ・・」

完璧ひねくれた!

空の座ってるソファの真向かいにあるチェアに背を向けるようにして、座り込むとだんまりを決め込む。



「美未香」  「・・・・」  「美ィ」  「・・・・」

「美未香ちゃ~ん」   「・・・・」

「金。」  「あっ!」う!しまった!声だしちゃった!!

「ふ・・」 くっ///また、空、笑ってるしっ

でも、今日ここに来た本来の目的はお金を払うことだし・・


私は、無言のままカバンをあさり、お金の入った封筒を取り出すと、

ソレを、後ろを向いたままの姿勢で腕だけを伸ばし、空の方へ突き出した。


「・・・・・・」


「・・・・・・」


早く受け取ってよねっ!腕、疲れるし!

その時、

カサッ・・

封筒に触れた音がした。

次に、

グィッ  「---!!!っぇ?」

その腕を引っ張られた!

思わず、チェアから転がりそうになる。

が、その体をしっかり抱きしめ受け止めてくれた白い袖口の力強い腕・・っ

見上げると、ド!アップに恐ろしくキレイな顔っ!!///

じゃなくて、///空の顔っ!!


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