鬼畜(118)
そのままの格好でベッドルームまで連れられると、そこで空はゆっくりと手を離して降ろしてくれる。
そして、私の後ろに立つ空。
顔が見えない分・・怖い。 イヤ、空の場合見えても怖いんだけどさ。
すると後ろから、スッと肩に手がかかってきた。
ジーーーーーーーー
「?」 なにこの音・・
スルッ・・
「えっ?わわっ!!///」
着ていたワンピが緩まって落ちかけっ??えっ??なんで?
見ると、ジッパーが全部下げられてる!!
「は?」 落ちかけてるワンピを掴んでいると、肩紐をスルッと外された!
えっ・・?そ、空??
「な、なにしてんの?空?」
「脱がしてんの。」
「は?///」
「手ぇ、離せ、」 グィッ ワンピが落ちないように掴んでた手を空は掴みあげてくる。
パサッ 「――やっ//」
床にワンピが落ち、下着姿にさせられた私。
でも、ソレで終わりじゃなかった!
次に空の手は下着へと伸びてくる!
「!っえ??//やっ、やだ!!///」
逃げようとしても、強く手を握られてて無理っ!
あっと言う間に、全裸にさせられてしまった・・っ///
「うぅ・・///」
なんで、こんな格好にさせられんの?
やっぱ、殴ったことがばれないようにボディ限定で攻撃するためだろうか・・?
服着てると、破けたりするしね・・。
用意周到ってワケですな、さすがわ鬼畜!
あきらめのついた私は、もう煮るなり焼くなりしてくださいと言わんばかりに目を瞑って、しゃがみこんだ。
すると、
「座んな!立て!」 とのご命令が。
はいはい、わかりましたよ。立った方が殴りやすいんですね。
はぁ・・とため息をつきながら立ち上がると、
グイッ! 「!」
と、いきなり、腕を引っ張られた。
「来い!」
「へっ?」
引っ張られて行った場所は・・
「え? シャワー室・・?」
扉を開け、シャワーヘッドを掴むと、お湯調節のノズルを回しはじめる空。
「まずは、その変装とやらを落とせ。」
そう言って、手を引っ張られると、頭の上からシャワーをかけられた。
「わっ!」
「熱くないか?」
え・・?「 あ、うん・・丁度いい。」
「ふん」
なに・・よ、なんか優しいじゃん・・///
て!!!
「ちょ、シャワーだったら、私1人で浴びれるしっ!//で、出てってよ!H!//」
「は・・今更。」
「いいから出てけ!」
空の手にあるシャワーヘッドを掴んで、お湯を空の方へ向けてやった!
「ばっ!」 見事、衣服ごとビショ濡れとなった空。
「ぶぶ♪」 ざまーみろぃ♪
「・・いい度胸じゃん?」
「へ?」
バッ! 「!!」
いきなり、空は着ていたTシャツを脱ぎだした!
「ちょっ///!!!」
目の前に現れたキレイな肌色に目を向けることが出来ないっ///ドキドキドキドキ!!
「あーキモチいー♪ ちょ~汗だくだったかんな。」
「え?」
空はそう言うと、シャワー室の壁にもたれて口をあーんと開けながらお湯を顔から浴びてる
そ、その姿って!///
とってもとっても色っぽいんですけど?裸の私よりも色っぽいってどーゆーコトっ??