表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/162

鬼畜(117)


あぁぁ・・そんな顔も麗し~~~~~っ////!!


ウルウル目でリクさんを見つめる私に、すかさず空が

「誰かれかまわず色目使ってんじゃねー!」 と、罵声を飛ばしてきやがったっ!

「なっ・・///」 にをぉぉ!!

そう反撃しかけようとした時、

「いい気になってんじゃねぇぞ!空ぁ!」 

神さんのいきなりの叫びにより遮られてしまう。

その言葉を吐き捨てた神さんは空の体を押し退けようとして、

ガンッ!

「は?神、なに言ってんの?だまれや。」

容赦ない空の腕によって、また床へ頭を打ち付けられてしまってるっ!

ガッッ! そして同時に繰り出されるパンチ。

うっ!・・

いくら敵とはいえ・・痛そうっ。

しかも、顔が命のこの商売でそんなに顔殴っちゃってもいいのかなっ??


いらぬ心配をしている私に、横からりかちゃんが、コソッとしゃべりかけてきた。

「美未香がトイレ行くって言った時、あまりに帰りが遅いから心配してたんだよ?

そしてら、リクが私に『美未香さまの様子を見てきましょうか?』って言うもんだからさぁ、マジ驚いちゃった!同時に、美未香の変装を見破るなんて♪さすが私の見込んだ執事!って惚れ直しちゃったけどねぇ~///ふふふ♪」

ああ・・そ・・そうですか、そうですか。

「で!

  美未香を見つけたと思ったら、神と居たって言うじゃない!これはさすがにマズいからさ、」

「え?

  神さんがヤバイって・・りかちゃん?」 なんで、知って・・

「・・上層客の間では有名だからね。神が枕執事だってコト。」

「!」

「ソレ、目当ての客もいるから、まぁ・・ね・・」

「?」

いきなり黙ってしまったりかちゃん。・・?なんかまだあるのかな?

でも・・なんか、それ以上は言いたくないコトっぽい・・な。


「わ、私もね、空から聞いてて、それとなく注意はしてたんだけど・・」 

話を切り替えようとしてそう言ったら、

「それとなくだぁぁああ??!」 

間髪入れずに空に突っ込まれてしまった!

「ひっ!」 きっ、聞こえてたのかっ!!聞こえるのかっ!!なんつー地獄耳っ!!


「はぁ・・リク、俺ダメだわ、神よりも、あいつ殺してぇ。」

「へっ??」 

「んー・・」 今まで掴んでいた空の片腕を離し、口元へ手をやりながら考え込んでるリクさん。 

えっ???リクさ~~ん?ソコ悩むトコですかぁ~~~??


「わかった。」

「へっ???」 今、殺戮許可おろしちゃいましたか?!

「神のことはオーナーに任せることにして。じゃ、まずはこの部屋から撤収しよう。」

いえいえ、それより、殺戮却下願い出したいんですけどぉ!!??


「りか様、こちらへ」

りかちゃんにサッと手を差し伸べニッコリ微笑むリクさん。

私も私もっ!!

頼む!!一緒に私もあなた達と連れて行ってくださ~~~~~~~い

ガシッ!  「へ?」

リクさんの方へ伸ばしたハズの手が、なぜか逆の方から掴まれた。

ハレ?なんでだ?リクさんの手は目の前だぞ?

しかもリクさんの掴んでる手は、りかちゃんの手・・だけ。

え?? だけ??


――――――――――っつうコトはぁ・・・


チロリンッ


掴まれてる腕の行方を目で追うと、


!!!!!!!!!!!!!!!

ソレはソレはニコやかに微笑まれてる鬼の目をしたお方でぇ・・・

口角からは牙が見え隠れしてます状態でぇ・・

ぎっ

「ぎゃぁぁぁぁあっ!!!離して離して!!殺される~~~~~~~~~~っ!!」 

マジパニくった!!

りかちゃんは、

「がんばっ」 と、ワケのわかんない声援を残し、リクさんと部屋を出ていってしまう!

私は、なんとか抵抗を試みようとしたがそれは全くの無駄な抵抗で・・

あえなく腰を抱え込まれ、軽々と持ち上げられた私は、神さんの部屋から、空の部屋へと運び込まれてしまった・・ っ


あああぁぁっ・・

     終わった・・。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ