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鬼畜(116)


ズザザッ!!思わずベッドの端まで後ずさりする!


―――っつて!?

そこで、私は大事なことに気がついた!


今の私って変装中じゃん?!


はっ!もしかして、空は別に私の事を助けに来たワケじゃなくて、

ただ単に普段から神さんを良く思ってないから、喧嘩吹っ掛けてきただけなんじゃないのかっ??

んでもって、私も神さんの仲間と思ったんじゃないのかっ?

だから、次に狙うのは私って言ったんだよっ!

そうだよ!

それっきゃないよ!!絶対にそうだよ!

でなきゃ、空が私に攻撃するなんて言うわけないもん!ね!

よし!!

そうとわかれば!早速、空の誤解を解かねば!


「あ、あの!空っ!」

「あぁぁ?!」 

ひぃ! 神さんの襟首掴みあげながら、こっち睨んでるよぉぉぉ~~っ!!

ちょ~~~こえ~~~しっ!!

あぁっ!ダメダメ!その睨みは私の事がわかってないからであって!

ちゃんと、私が美未香だって教えてやれば、すぐに空の顔は優し~~くなるはず!

よし!


「私!美未香だよ!」


「わぁってんよ!んなこと!バカか!てめぇはっ!」


そうそう、うんうん わかってんだよね

わかって・・・・・  へっ?

っ「ええぇっつっつ???!!!」

「はぁぁ・・」 近くでりかちゃんの溜息が聞こえる。

「へっ??えっ??」

わかっ・・わかってて・・っ??えっ??

言葉が出ずパクパク、口を開け閉めしている私にりかちゃんがポンと肩に手を置いてきて、

「うん、バレてる。

  だから、私もココに来てるんだけど?」 と、ため息まじりに言う。

「あ・・」

「バレてる事に今頃、気付いた?(笑)まぁ・・美未香らしいけど?

実はね、リクは初めから気づいてたらしいのよ。」

へ?「へぇっっ??!!」 

は、初めからぁっ??!!

「これでも一応No.2なんで♪お嬢様の変化には敏感なんです、すいません」

空の腕を掴みながら、にっこりと微笑み申し訳なさそうにそう告げるリクさん


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