鬼畜(115)
ガッ! 「ぐぅ!」
えっ? 頭がついていくよりも先に、また激しい音が響いて部屋が揺れる!
「リク止めて!」 私の側でりかちゃんがそう叫んだ。
りく・・リクさん居るの?
目を思いっきり見開いて、部屋を見渡す
と、
床に寝転がってる神さんが見えた。
・・・その上に誰か乗って・・る
その人の腕と肩を抑えてるのは・・リクさんだ・・。
「落ち着け!空!」
え・・?今、リクさんなんて言った?
「すっこんでろ!リク!」
え・・? こ・・この声・・
「どけや!空ぁ!」
「!!!」
そ・・空?
やっぱり・・そこに居るのは・・
神さんの上に乗っかってんのは・・空・・なのっ?!
もう一度、よく目を凝らす。
「!」
薄暗い部屋の中でも光りを放っている・・その・・
・・鬼のような瞳!
―――――――っ!!
この瞳を間違えるわけがない!!
やっぱり
やっぱり
やっぱり
そっ、「 空ぁぁっ!!」
震えてた声で思いっきり叫んだ。
空、空、空っ
私のこと助けにきてくれたんだ!
「あん?!」
て・・・? え?
・・そう思ったのに・・ アレ・・?
「・・えっとぉ・・そ・・空?」
「あぁん?!次はてめぇだかんな!覚悟しとけや!」
「ひぃっ!?」
なっ、なんで???なんで私もっ???