鬼畜(11)
お昼休みになると、りかちゃんが、私の席に来て、
「リクから、返信きたよ~♪空の今日のシフトは4時からだって。」
「四時?」 んーと、今日は委員会も無いから、3時には学校を出られそう・・
それから、あの店まで30分ぐらい・・
ぎ、ギリギリ間に合うかもっ♪
「ありがと♪りかちゃん♪」
上機嫌で、お礼を言うと、2人してお弁当を広げ、食べ始めた。
あぁ♪食欲戻ってきたぁぁぁ!!
そうして、帰りのHRが終わると、私はダッシュで、校舎から出た!
今、3時ジャスト!
この歩くペースだと、もっと早くにお店に着けちゃうかもっ♪
ふふふふ♪ヨシッ!これで、あの鬼畜に会わなくてもいいぞっっ♪
あいつの悔しがる顔が目に浮かぶよ♪
ザマ~ミロ
「ザマ~ミロ」
・・・・・・・
へ・・・・?????
お店に着くなり、扉にもたれかかったその人物に・・そう
言われ た・・っ!!・・・・・この眼光・・っ
「はぁぁぁ~~~~~????なんで?????」
それは、紛れも無いあの鬼畜で!!空で、いや、鬼畜空でっ?
あぁっ、もうどっちでもいいっ!!
とにかく空で!
「なんで!居るのっ!!今日は4時からじゃ・・」
ハッ!そこまで言って口を押さえた。
ヤバイ、空のシフト調べたなんて知れたら、しかも、それを知ってワザとずらして来たなんて知れたらっ!また何をされるかわかんない!!
「なんで?さぁ?何言ってんの?もしかして、俺、居ないと思ったの?」
「うっ!」
「まさかな~・・俺、指名しといて、ソレはねぇよなぁ、な?」
「えっ!あっ、はいそんな事はっ決してっ!!」
て!もう空ペースじゃんっ!!また、お嬢扱いされてないし~~~
「さっきの言葉。」
「へ?」
「美未香の顔がそういう顔してた。ザマ~ミロって♪」ニッ♪
「!!///」
こ、ココロん中、読めるんですかぁぁ??あなたっ!!
しかも、その笑顔はマズイでしょ~~~~~~~~~!!!
くそ~~~イケメン恐るべしっ!!笑顔だけで、悩殺されるとこだった!
くぅ!こんな奴にぃ!!殺されてたまるかっ////
「ふ・・じゃ、来いよ。」
そう言って左手を差し出してくる。
う!・・こ、・こういうトコは・・すごく紳士なんだけどな・・