鬼畜(109)
それから・・約・・1時間
鏡の中に映し出された私の姿は・・
髪の色はもう少し明るめに変えられーの。くるくる巻かれーの。メイクはふさふさツケマに気合の入ったアイメイク~!に、琥珀色のカラコン入れられーの。
そして!仕上げの衣装に
黒のシックなマキシ丈ワンピを着せられーのの私は、
完璧、りかちゃんの言う正体バレナイように見事させられましたぁぁぁ!
すごい!大人っぽー///自分でもわかんなくなるくらいその変身ぶりは見事で。
「やっべ!マジこれ誰??ちょーキレイ♪」 自画自賛してしまう始末。
「フナさんは、トップアーティストの専属メークとかもやってるから、これぐらいの変身はお手のものなのよ♪」
フナさんと呼ばれるそのスレンダーな女の人は、どうやらプロの方らしい。
んー・・
それも頷ける・・
マジすごい!これなら・・空にも誰にもバレナイかも♪
「じゃ、行こうか?」
私が変身している間に、りかちゃんの仕度も終わっていたらしく、そのお姿は、私以上にキレイさが↑してた。
「なんか・・かえって目立ってしまうんではないかい??」
「堂々としていれば、大丈夫だって♪」
私の心配を他所に上機嫌なお嬢様。
はぁ・・
まぁ、
とにかく、ここまで変身させてくれたフナさんのご好意を無にすることもできないし、
りかちゃんの言うとおり、空がホントにそんな仕事をしてるのかさえわかればいいんだし、
・・・・・
とりあえず・・いろんな不安は残しつつも、りかちゃんと麗騎士へと向うことにした。