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鬼畜(101)


おもいっきり睨んだ、

マジでムカついた! マジで許さないんだから!そんなこと!!

むぅ~

バッと勢い良く立ち上がり、なんとか目線の位置を変えた!

が!

「背ぇ、高すぎだし!」 ちっ!私だって決して低いほうじゃないんだけどっ?

なんで、まだ上からなんだ~~~くそ~~~


「あ?」

私の意味不明ながんばりは、空には理解不能だったらしく、怪訝な顔をして「あ?」と言われた。

そしてご丁寧に、深くため息までつかれたっ!

「ち」 小さく舌打ちする私の頬を、また空は引っ張ってくる!

「いたたたっ!」


「お前にはマジ感謝してんだよ、」

「ほ、ほれがはんしゃひてるひゃいどくわぁ」

「ああ?何言ってやがる。」

パッと頬を掴んでた手を放して、上から目線のまま睨まみつけてくる空。


「いったぁ~~~!!もぉおお!!何度、乙女の顔をキズつければ気ぃすむのよ!この鬼畜!!」

「あん?誰が鬼畜だぁぁあ??」

ハァッ!!し、しまったぁぁ!つい、心の声が出てしまってたぁぁぁぁ!!

ひぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~っつ!!!


て!


ち、違うでしょ~~~~~~~~!!

なに、いつのまにか逆転してるワケ??


「そ、空っ!」 負けるもんかっ

「ぁあ?」  ひっ!

「・・っ・・」

「っ、あんだよ!いきなり止まんな!」

「と!」

「と?」

「・・んじゃヤダ」

「!?」


「飛んじゃヤダ!!!」

「!!」


ヒック・ッ!「!」 うっ・・え? あ・・れ?なんで、私・・泣いてんの?


うっく・・

えっ・・っく・・


「・・美未・・」


うっ・・え・・っ・・ぐ・・っ


ギュ・・ 「!」

その体を、

震えだした体を、空は抱きしめてきた。

「っく・・えっえっ・・っく」 そんなことされると、余計・・涙が・・っ

うっ・・く  止まらない・・よっ


「・・笑えない俺の代わりに笑ってくれる・・代わりに泣いてくれる・・・

怒ってくれる・・・な、美未香は。

ごめん、お前に甘えすぎてんな俺。」

「うぐ・・っ」


「ホント、お前には救われっぱなしだ。悪ぃ・・」

あ・・

やまらないでよ・・っ

「ばか」

「っあ?」


「甘えんぼ」

「てっ!」


「お子ちゃま」

「殺す」


そのあと、思いっきり抱きしめられ、(締め上げられ?)

マジで殺す気かっ??つーぐらい窒息死寸前状態までさせられた。 

空に言わせると、自業自得らしい、(なんでだっ!!




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