鬼畜(1)
とうとう
とうとう・・来ちゃったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
ずっと、ずっとココへ来たくて来たくてしかたなかった!!
じゃ~~~~~ん!!まさに!夢見る乙女の聖地!
〔執事喫茶「麗騎士」〕
いわゆる執喫~~~~!!!
きゃぁぁぁ~~
もうがんばったモンね私!
高校に入って、すぐバイトして!入会金貯めたモンねっ!
すごいよ私っ!えらいよ私!
中学の頃から、夢見てた。
ココを通るたび、キレイな男の人にエスコートされ、
優雅にお茶やケーキを食べてる女の人達を。
そして、憧れた。
いつか、私も、
そう思って、がんばってきた!
ううううぅぅぅ・・っ 感激で涙が溢れちゃうよっ!
「ちょっと、美未香!なにしてんの?入るよ?」
「えっ!」 あ!
歓喜わまってる私を余所目に、
隣で冷めた目をして、そう言い放つのは同じ学校のクラスメート・佐久間リカちゃん
リカちゃんは、前からココの常連で、(←お嬢なのだ!く~羨ましいっ
鳴れた足取りで、その夢の扉へと近づいていく。
その瞬間、スッと、扉が内側から開けられ、
「お帰りなさいませ。お嬢様♪」
と!と!と!
そう言って、数名のイケメン様たちが出迎えてくれてるしっ!!!!
き、きゃぁぁっぁぁぁぁ//////
そう叫びたくなるのを、マジでガチで押さえ込んでいると、
リカちゃんは、ふぅ・・とため息を1つついて、
「リク。」と、言った。
??
すると、イケメン様の中から、1人、これまた格上ランクの、ちょ~~~キレイな男の人が、りかちゃんの前まで来る。
そ、そして、そして!!
りかちゃんに対し、ニコッと微笑み
「りか様、こちらへ」と!エスコートしていくではないかぁぁぁぁ!!
これよこれよ!!これを私もしたいのよ~~~~
えっと、えっと
ソワソワしている私に、
イケメン様の先頭にたってらっしゃるイケメン様がっ(あぁっ///もうややこしいっ
「お嬢様は、初めてでいらっしゃいますよね?♪」と、優しく微笑みかける
いえ、微笑みかけられました///
そのお顔に仕草にポァ~としていると、
「あ・・の?お嬢様?」
ハッ!
し、しまった///つい、見とれてしまってた!!
えと、えとっ!
お金、入会手続き、学生証っ
わわっ///と焦っていると、背後から
「どんくせぇ」
へ?・・・