序章 聖なる夜
初めて描きました!読んでるだけでしたが自分も描きたい衝動が……笑
序章なんで短くなってます。
良ければ読んでください。
お願いします!
あわてんぼうのサンタクロース
クリスマスまえに やってきた
いそいでリンリンリン
いそいでリンリンリン
鳴らしておくれよ鐘を
リンリンリン リンリンリン
リンリンリン
この記憶だけが頭に鮮明に残る。
これが覚えているであろうお父さんとの唯一の記憶。
20XX年12月24日
街中は色鮮やかに点滅を繰り返し。空からは雪。周りからは楽しそうな子どもの声。
白い息を吐き頬を赤く染めながら時計台の下で待つ女性。そんなクリスマスの素敵な景色。
僕もクリスマスに魅せられている1人だ。
「なぁ?陽。もう8歳だろ?あそこに飾ってある、おもちゃなんかをサンタに頼むのか?」
大好きなお父さんが皺を寄せながら聞いてきた。
「うーん。僕はお父さんと一緒ならそれでいいの!」
この頃の純粋さには、僕自信もびっくりするほど、よく出来た子どもだったと切に思う。
「お父さんも陽が居さえすればそれでいいと思えるよ。さて!じゃあそんなお父さんからのプレゼントだぞ〜!」
そう言って僕に渡してきたのは黒い宝石?
の様な物が埋め込まれた指輪だった。
しかしサイズが大きく指には嵌めれないからか、チェーンを通しネックレスにし、僕に着けてくれた。
ポケットの中で、少し熱を帯びたネックレスがマフラーと共に、首を暖める。
同時に心も暖まった。そんな気がした。
「お父さんありがとう!!」
とても嬉しくなった僕は、鼻歌交じりにジャンプする…そのとき。
一瞬の出来事で分からなかったが、空に仰向けで寝ていた。滑って転んだんだろう…
「陽は本当にそそっかしいな。大丈夫かー?それじゃあサンタの顔も真っ青だぞ?」
そう言われた僕は、痛みなんかそっちのけで、顔は徐々に赤くなり、今にもお湯が沸けるのではないかと思うほどに恥ずかしくなった。
屈辱感からか、お父さんを少し睨んでしまった。子どもなんてこんなもんである……
そんな僕は肩車をしてもらい2人で帰ることにし、家に着いた後。お父さんから聞いた話は今でも忘れない。
「なぁ陽。笑っちゃうと思うけどな…お父さんはサンタにあったことがあるんだ。それがまさかの宇宙人なんだよ。無論、陽からしたら同じくらい絵空事に感じる時が来るかもしれないな……お父さんも…」
「?????」
僕は正直何を言っているか分からなかったため、何も聞かなかった。いや、ただ単に眠かったのだろう。
「おやすみ。またな?」
「我が息子よ」
その翌日からお父さんは居なくなった。
1日1回は上げたいな……