真っ暗に響く声
どうぞご覧下さい。
「!」
私は暗闇の中で目を覚ます。 真っ暗なのに自分の姿ははっきり見えた。 咄嗟に体を調べたけど、何とも無かった……あれは夢だったのかと一瞬思ったけど……。
「そんな訳ないわね、部屋で目が覚めるならまだしも……こんな真っ暗な所じゃ…………グスッ」
私は死んだんだ、と思うと泣けて来た。 あんなのが私の最後だなんて……もっと生きたかった、恋とかもしたかったのに。 そうやってグスグス泣いていたら何処からともなく声が聞こえた。
「哀れな娘よ、お前はまだ死んではいない」
「!? 誰か居るの? そういえば……この声何処かで、……そうだ、意識が消える時に聞こえた声」
「そう、我が呼び掛けに応えし娘よ、聞くのだ。 お前はまだ死んではいない、これを見るがいい」
そう声の主が言うと、空間一部が光り何かが映っていた。 目を凝らしてみるとそこには正に首を絞められている私の姿が映っていた。
「…………いや、あの、自分が死ぬ所を見せられても……私そんな性癖じゃ無いし」
「まだあと10秒程ある、それにそんな阿呆な事ではない」
「でも10秒って言われても」
「安心しろ、ここは通常の時間軸から外れた空間だ。 時間はある、取り敢えず話を聞け」
「はあ……」
現状それしかする事が無い私は話を聞く事にした。
文字数少ないので2回目行けました。
ここまで読んで頂き有難う御座いました。