表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/73

折られ掛ける華と声

どうぞご覧下さい。

 どれ位の時間が経ったのか分からなかった。 何秒、何分だったのか、ただ分かったのは、この獣が己の欲望を私の中に吐き出して、体を離した事だった。 獣は垂れ下がるそれを仕舞う事もせずに、肩で息をしながら私を見下ろしていた。 


 涙で視界が少しぼやけて居たけど、私もその獣を考えも無くただ見ていると、その指先に信じられない動きを見た。 緊張の為か親指と人差し指を擦り合わせるその動作、紛れもない私が知っている人物の癖だった。


「け……ん……ちゃ……ん?」


 途切れ途切れ発した言葉に目の前の獣は、いや男は明らかに動揺していた、目を見開き体が硬直しているのが分かった。 “けんちゃん” 隣の家に住む私の幼なじみ、戸成健汰、彼が獣の正体だった。


「けん……ちゃ……ん、な……ぜ……」


どうして私を襲ったの? と最後まで口に出来なかった。


「ひぃ!」


 世間に発覚する事を恐れたのか、彼は両手で私の首を締め出した。


「あが……けん…………」


 只でさえショックで動けない私は全く抵抗出来ず、辛うじて見えた彼の顔は目が血走り正気を失っている様だった。 苦しくて意識が遠退いて行く、このまま私は死んじゃうのかな……まだやりたい事が沢山有ったのに……。 そう思いながら私の意識は途絶えようとしたその時。


「彼奴の定めし運命に翻弄された、哀れな娘よ。 我が呼び掛けに応えよ」

台風凄いです。

ここまで読んで頂き有難う御座いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ