良いこと
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バッチーーーン!! 私の平手打ちが健汰に炸裂した。 聞いただけで一瞬目を瞑りそうな音が響く。 どうだこの獣めと思った矢先、それは来た。
「いっっっったーーーーい!! 手が、手がーー!」
そう、健汰を引っ叩いた私の方がダメージを受けていたのだ。 手のひらが真っ赤になってマジ痛い、そう言えば私こんな風に人を叩いた事が無いんだった。 涙目になって手のひらに息を吹き掛けていると、健汰が声を掛けてくる。
「あの……手、大丈夫? かのちゃん?」
「! な、何でもないわよ! こっち見ないで!」
はっ恥ずかしい! 叩いたこっちが叩かれた側に心配されるなんてー。 それにしてもこれは問題だわ、私の非力さがこんな所で弊害を起こすなんて……どうしよう、う~んう~ん。
「あの……かのちゃん?」
「今、考え事してるから黙ってて」
私は指を鳴らして健汰を黙らせる。 再び口を塞がれてんーんー言い出した健汰を無視して考える私。 う~ん、ルシフェルさんみたく魔力を腕に流して威力アップ? いやそれだとこっちが受ける衝撃も大きくなるし、それにあれ流す量が結構難しいのよねぇ。
う~ん、要は力アップに痛くない様にする…………アッ良いこと考えた、ウフ。
最近サブタイが最初の方に考えてたタイプと違って来てる。う~ん。
ここまで読んで頂き有難う御座いました。