取り敢えず1発
どうぞご覧下さい。
私の目の前には、薄暗く空間それ自体が淡く強弱をつけて光っていた。 そして四肢を引っ張られて泣きながらんーんー言ってる健汰。 そして空間の維持、鎖の顕現化、健汰への強制力この3つが私の意識下にある、維持に使う魔力は大した事ない感じ。
私はゆっくりと健汰に近付いて行く、健汰は恐怖に慄き鎖をガチャガチャと鳴らす。 私は見上げる高さに固定された健汰を目の前まで下ろす様に鎖に意識を向ける、するとスルスルと四肢を引っ張られたまま健汰が下りて来た。
「ウフフ、ご機嫌いかが? け・ん・ちゃん」
声を掛けつつ指を鳴らして健汰への強制力を解除した。
「うぐっはぁ、はぁ、はぁ……かっかのちゃん?」
「ええ、私よ。 今の私は悪魔じゃないわ、れっきとした神谷 火乃華よ」
私の言葉に驚いたのか健汰は目を見開き絶句していた。 そして我に返って私に許しを請うて来た。
「かのちゃん! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! 許して許して許して!」
「アラアラ。 今更・ど・の・口で・言ってるの!」
私は右手を振りかぶって思いっきり、力の限り振り抜いた。
風邪の後遺症が辛い
ここまで読んで頂き有難う御座いました。