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取り敢えず
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魔皇ルシフェルの宣言と同時に紅い光が弾け消え、私の胸元には契約の印として星の様な模様が刻まれていた。
「これは……星? でも、一つ、二つ……七つ? 七芒星? そんな模様有ったかしら? しかも上下逆になってない?」
「細かい事は気にするな」
「でも、こんなの目立つのが出来たらプールとか厳しいかも……」
「心配要らん、人には見えん。 仮にその印を見ることが出来たなら、それは人以外か、そなたの様に力を分け与えられた者だ」
「そうなんだ、じゃあ大丈夫かな」
私は印を手で軽く撫でると、胸元のボタンを閉じた。 そして立ち上がりルシフェルに話し掛ける。
「ねえルシフェルさん、これからどうしたら良いのかしら?」
「…………えっ? さん付けなのか? これでも魔皇なんだが……」
「えー、でもどれだけ偉いのか知らないし。 良いでしょ別に、それに細かい事は気にするなでしょ?」
「ぐっ……まあ良い。 さてこれからだったな、先ずはこの目の前にいる男の始末だろう。 小物だが練習には丁度良い、此奴の魂を我に捧げよ」
ここまで読んで頂き有難う御座いました。