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冥土さんが往く  作者: セフィール
メイドの始り
7/20

緊急会議

 とある薄暗い部屋


 円卓を囲むは、悪魔の頂点たる原初が四柱


 原初の金(ドウル)


 原初の銀(アルジェント)


 原初の黒(ノワール)


 原初の白(ブラン)


 そして、その四柱を従える存在


 究極の概念存在である深淵


 メイズ=アビスラート


 円卓の中央に据えられた蝋燭の、仄かな灯りが五柱の顔を薄く照らす中、とある議題が、話合われていた。


「みんな。急遽集まってもらったのは他でもない。そう。私のお嬢様についてです!」


「ふむ。そういえば、お嬢様に仕えたいというのは知っていますが、どんなお嬢様がいいのかなど、具体的なことはメイズ嬢から何も聞いていませんでしたね。」


「そういえばそうねぇ」


「そうなんだよねぇ。と言うか、私自信も、具体的にこうって決めてる訳じゃないんだよねぇ。色々妄想はしたけど。」


「それでは、とりあえず全て見て気に入った奴に決めればいいのでは無いか?」


「確かに、今のお母様ならそういうことも簡単にできますね。」


「だろう?」


「んー、それも考えはしたんだけど、私はなんというか、ロマンとか運命とか、そうゆうのを大事にしたいんだよねぇ。」


「ろ、ロマン?」


「なるほど、ロマンですか。それなら仕方ないですねぇ。未知もただ知ることができればいいと言うものでも無いですし。」


「運命!素敵ですよね!お母様!」


「ドウル君、貴方ロマンも知らないの?」


「ロマンとは、理想的、感情的に物事をとらえることで、夢や物語に強烈な憧れや理想を…」


「知っとるわそんぐらい!私が言っているのは、それはそんなに重要なことかということだ!」


「「「「・・・」」」」


「ん?どうしたんだ?私の発想にそんなに関心して…いるわけでは無いな!うん。」


「ドウルちゃん」


「ドウル」


「ドウル君」


「ドウル氏」


「な、なんだ…」


「「「「なんてことを言ってくれんだ」」」」


「お、おぅ」


「いいかいドウルちゃん。ロマンてゆうのはねぇ。とても大事なものなんだよ!」


「そうですな。ロマンがなければそれはただの作業になってしまいます。」


「ドウル君には、まだ早かったかしらねぇ。」


「やっぱりロマンは大事ですよね!」


「えぇ」


 そうゆう訳で、満場一致(異論は認めない)でロマンを求めたお嬢様探しのアイデアを出しあうことになったよ!


「それではまずメイズ嬢、どんなお嬢様をお求めですか?具体的でなくていいので、とりあえず参考になる程度でも。」


「んーそれは、さっきも言ったけど、色々妄想はしたけど、これって決めてる訳じゃないんだよねぇ。なんかこう、びびっとくるお嬢様と、運命的な出逢いをして、お仕えしたいとは思ってるんだけど。」


「んー。難しいわねぇ。」


「運命的な出逢いを演出することはできますが…お母様はヤラセは嫌ですよね?」


「そうだねぇ。」


「やっぱり母親が全てを見「ドウルちゃん、ここにネグリジェとリネンワンピースがあるんだけど、どっちを着て膝枕されたい?」すいませんでした!」


 うんうん。素直に謝れるのはいいことだね!

 ちなみにドウルちゃんには、ノワール博士が「ドウル氏はメイズ嬢にかまってもらいたくて仕方ないんですよ。寂しがり屋でウサギのようですね。おっと、ちょうどここにウサギのように愛らしいドウル氏にピッタリな服が…」と、言いながら出してきた、バニーガールスーツとウサミミカチューシャを着せてあげたよ!

 ハイライトの消えた目から雫が零れ落ちた気がしたけど、きっと泣くほど嬉しかったんだね!


「ところでメイズ氏」


「ん?何博士」


「メイズ氏の願いを全て叶えられるかもしれない、ちょうどいい方法があるのですが。」




ドウル君をいじらせればなんとかなることに最近気づいた

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