可愛い。
「はい、ドウルちゃん。あーん。」
……パク。
「キャー!、ドウルちゃんがパクって!パクって!。可愛い~。ね!、アルジェントちゃん!」
「そうですわね。お母様♪。ドウルちゃん、おいちかったでちゅか?」
「……美味しいです。」
「そうでちゅか。それなら、ちゃんと食べさせてくれたお母様に、お礼を言いまちょうね♪賢いドウルちゃんなら、できまちゅよね?」
「……ありがとうございます。母上。」
「どういたしまして♪ドウルちゃんは、ちゃんとお礼が言えて偉いね!よしよし。もっと食べさせてあげよう。」
「!いえっ、自分で食べられます!いやむしろ自分で食べさせてください!」
「もー。そんな遠慮しないの。はい、あーん。」
「いや、遠慮などでは!」
「あーん。」
……パク。
「ドウルちゃん可愛い!」
ファミレス風の部屋で、可愛いらしいテーブルに、お子様ランチを乗せて、ドウルちゃんに食べさせている。
ほんとに可愛いね♪ドウルちゃんは♪。
アルジェントちゃんに会った途端、顔面蒼白になったり、涙を流したりしてたけど、きっとまた親子三人でいられるのに感動したんだろうね♪。私に抱っこされてるのを見られたからじゃ絶対無いもんね!
私が放した途端、私と戦いごっこしたがったりしたし、まだまだあまえん坊だね♪。ちなみに戦いごっこは、必殺『ラブラブ☆ハグ☆ほっぺスリスリ』で私の勝ちだよ!
ちょっと大人気なかったかな?ドウルちゃん泣いちゃったし。
でも、お詫びにお子様ランチ食べさせてあげてるし、きっとこれで機嫌直してくれるよね♪。
ちなみに、一緒にドウルちゃんをお世話しているのが、原初の銀ちゃん。
原初の金ちゃんと同じくらいに生まれた、最年長組の一人だね。儚げな雰囲気の銀髪美少女だよ!
うーん。それにしても、仲が良くて何よりだね!
アルジェントちゃんは、ドウルちゃんを世話するのが楽しそうだし、ドウルちゃんもそんなアルジェントちゃんになついてて、とっても可愛い!
ドウルちゃんの目からハイライトが消えてる気がするけど、気のせいだよね!うん、きっとそうだ!
ちなみにアルジェントちゃん。私がドウルちゃんを抱いて現れた時はすごく驚いてだけど、すぐに私の復活を喜んでくれたんだ♪。
そしてすぐに、ドウルちゃんの世話を手伝ってくれたんだよね!
私が人間だった時もよくやってて、懐かしくて、また私と一緒に、ドウルちゃんをお世話できるのが嬉しいって言ってくれたんだよ。
ほんとに可愛い、私の娘だよ。
「ところでお母様。」
「何?」
「これからはどうするのですか?」
「これから?」
「はい。お母様がこれから何を為さるのか分かりませんが、私はお母様のお力になりたいのです。そのため、お母様の目的を教えてくれませんか?。…まあ、ある程度予想できますが。」
「そっか、ありがとう。アルジェントちゃんが一緒なら嬉しいよ!それで、私の目的だけど、もちろん素敵なお嬢様にお仕えすることだよ!」
私の答えは予想通りだったのか、苦笑しながらも、「私も精一杯、お手伝いさせていただきます。」と言ってくれた。
うんうん。応援してくれる娘のためにも、早く調子を完璧にして、お嬢様を見つけないとね!。
でもまずは、用事を済まさないとね。
「それじゃあアルジェントちゃん。私はノワール君とブランちゃんとこ行って来るから、ドウルちゃんお願いね。」
「分かりましたお母様。行ってらっしゃいませ。」