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夢の話
遅くなりました!
テスト、ボロクソなできでしたね。
頑張ったんだけどなぁ。
「ママぁ」
「なあに?リアちゃん。」
「あのね、夢の中でね、怖い人達が私を連れて行こうとするの」
「それは怖かったわねぇ。でも大丈夫よ。そんな人達は、お母さんがやっつけてあげるから。」
「うん。ありがとうママ。それでね、その人達が言うの。私をあくまのいけにえ?にするって。」
「そう。それは怖かったわねぇ。でも大丈夫よ。悪魔は聖騎士様が退治してくれるわ。」
「本当?」
「ええ、本当よ。だから、安心して眠りなさい。今日は、一緒に寝ましょう。」
「うん。ありがとうママ!」
そうして、私はお母さんの胸に抱かれて眠る。少し恥ずかしい気もしたけど、すごく安心して、あっという間に眠ってしまった。
それから、私は毎晩…はたまに寝過ごしてできなかったけど、できるだけ頻繁に悪魔の生贄にされる夢で起きたふりをして、お母さんに泣きついた。
一月もしない内に、お母さんが不安そうな顔をするようになった。
けっこう罪悪感があったが、これも幸せをつかむため。
頃合いだと思うので、次のステップに行こうと思う。