魔力おばけ
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リリアンヌ=フォン=クリムゾンローズ
人間
3歳
女
LV.1
体力 89/89
魔力 8.178519745E+16/8.178519745E+16
筋力 9
耐久 7
精神 49
知力 962
器用 29
敏捷 10
スキル
【魔力感知:特級】【魔力操作:特級】【ヴィクトリア王国言語:中級】【魔力身体強化:中級】
エクストラスキル
【天賦の才:武】【天賦の才:剣】【天賦の才:魔】【天賦の才:闇】【天賦の才:時空】【超感覚】【分析学習】【天才】
称号
【異世界転生者】
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2年頑張った結果がこれ。
うん。魔力だけ伸びすぎである。
いや、正直私もなめてた。リリアンヌの才能を。まさか4、5%なんて高い割合ばっかり引くとは。それでも最初、私は億を超えるなんて思いもしなかった。最初の二ヶ月くらいまではまだ良かった。一日に増える量なんてせいぜい二桁。初級の攻撃魔法でも1、2発も打てば無くなるような量。
でも三ヶ月もすると、最大量が万を超える。このぐらいになると、一日に三桁は増える。上級魔法が撃てちゃう魔力だ。そして、魔力が一万もあれば城で宮廷魔導師として働ける。
10万もあればエリート中のエリート。筆頭宮廷魔導師も夢じゃない。ちなみに、レベルカンストヒロインは魔法特化で育てると100万ぐらい。
後、この世界、魔王とか勇者とかが実在するんだけど、そうゆう人達の最大魔力量が、だいたい1000万とかなんだよね。
そして記録に残ってる伝説の賢者の最大魔力量が約1500万。
私、指数表記で16桁。化け物である。これで私も立派な魔力おばけ!。なぜだろう、嬉しくない。
まあ、そろそろ最大魔力量の増加は落ち着くと思う。別に3才越えても伸びない訳じゃない。その証拠に貴族は5才くらいから子供に魔法の教育をさせる。一般的に、魔力が延びやすいのは7才から10才の間と、15才から18才の間だと言われている。別にこれは間違いじゃない。ただ、3歳までの成長が異常なだけだ。
後、この世界の言葉を覚えた。【分析学習】か【天才】か、赤子特有の吸収力か、もしくは全部か、とにかく割りと楽に覚える事ができた。
それから、ちょっとした発見。【異世界転生者】の称号の、ステータスが開けるってゆう効果。これ、他人や物にも有効だった。
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ティア=フォン=クリムゾンローズ
人間
21歳
女
LV.1
体力 114/114
魔力 12035/12035
筋力 24
耐久 21
精神 39
知力 632
器用 47
敏捷 31
スキル
【ヴィクトリア王国言語:上級】【魔力感知:上級】【魔力操作:上級】【礼儀作法:上級】【ダンス:上級】【裁縫:中級】【料理:下級】【生活魔法】【水魔法:上級】【炎魔法:初級】【風魔法:中級】
エクストラスキル
称号
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これは私の今の母親である。
正直に言おう。大分すごい。
いや、そりゃ私と比べたら、魔力なんてごみみたいなもんだけど、それでも城で働けるレベルである。
水魔法なんて上級だし。
ちなみに、魔法には階級があって、 上から
幻想級、神話級、伝説級、超級、特級、上級、中級、下級、初級
ゲームで使われるのは、伝説級まで。それも伝説級は、イベントで、悪魔の王とか魔王とか勇者とかが使うだけで、ヒロインや攻略対象は超級までしか使えない。それより上は名前だけしか出てこない。
そして、お母さんの【水魔法:上級】はどれぐらいかというと、だいたい城で働けるレベル。まあ、魔力量と同じくらいということだね。
ちなみにこのお母さん。けっこうな美人である。若草色の髪と、茶色の眼。優しそうな童顔と、小柄な体躯。その庇護欲をそそる容姿は、ゲームのリリアンヌとはあまり似てない。
そんなお母さんは、私を愛してくれている。
そして私も、お母さんを好きになった。
よけいに、死んでほしくなくなった。後一年。頑張って強くならないと。