悪役令嬢
そして、ほとんどのルートで、行きすぎた嫌がらせがばれて断罪される悪役令嬢。
公爵令嬢リリアンヌ=フォン=クリムゾンローズ
それが私。
なんてふざけんじゃ無いわよ!
絶対に運命に抗ってやるんだから!
覚悟してなさいバッドエンド!
そして待ってなさいハッピーエンド!
と言うわけで、まずは『ステータス』
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リリアンヌ=フォン=クリムゾンローズ
人間
1歳
女
LV.1
体力 10/10
魔力 105/105
筋力 1
耐久 1
精神 1
知力 45
器用 2
敏捷 1
スキル
エクストラスキル
【天賦の才:武】【天賦の才:剣】【天賦の才:魔】【天賦の才:闇】【天賦の才:時空】【超感覚】【分析学習】【天才】
称号
【異世界転生者】
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うん。ゲームと同じ項目だ。
これはゲームのステータスと同じもの。駄目元で『ステータス』と念じてみたら、できた。
それにしても、リリアンヌのエクストラスキルはヤバイね。ちなみにこれ、ゲームの設定資料集に載ってたから知ってる。つまり私が転生者だからチート持ってる訳じゃない。
いや、異世界転生者の称号がチートと言われたらそれまでだけど。
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【異世界転生者】
異世界から転生してきた者に与えられる称号
〇効果
ステータスを開く事が可能になる。
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この世界に、ステータスみたいに人の能力や才能、技術を細分化して、数値化する技術は無いからね。それをチートと言われたら、反論できない。
まあ、それはいい。
とにかく、どうにかバッドエンドを回避しなきゃいけない。それだけじゃなく、できればお母さんも救いたい。まだ一年と少ししか経って無いけど、少なくとも私は、この人が優しい人だって知ってる。それに前世は前世、今世は今世と割り切ってるから、私はこの人を、お母さんと慕うことに抵抗はない。むしろ体が精神に引っ張られてるのか、お母さんに甘えたくなる。
でも、我慢しないと。なるべく早く行動を起こして、4才の誘拐に備え無いといけない。
え?一年も何してたのかって?
私、赤ちゃんだよ?基本寝てる赤ちゃんだよ?。最初の一年なんて、眠くて眠くてまともに考える時間なんて無かったわ!。無理して考えても知恵熱出るし、感情の制御も満足にできないし、おっぱいとか、げっぷとか、おしめとか…はまあ一月もせずになれたけど。
そんな訳で、最近やっとまともに考える時間が出来て、自分の状況をある程度把握したのも、ついさっきだ。。
それで今から何をするかと言うと…
1、魔力訓練
2、筋トレ
これだけ。
と言うかそもそも赤ちゃんの体じゃ、出きることが限られてくる。そんな中で、出きるのは、基礎トレーニングくらい。
魔法は、今の赤ちゃんの体じゃ、もし爆発でもしたら洒落にならない。せめて最低限走れるくらいの身体能力がついてから。
そしたら、設定資料集には、修得方法が紹介されていた魔法やスキルがあったから、簡単そうなのから練習していくつもりだ。
それはそうと魔力訓練。
まず、魔力を知覚する。これは、そうゆうのがあるとわかってれば、【天賦の才:魔】と【超感覚】、さらに【天才】を持ってる私にはそんなに難しいことじゃ無い。
よし、集中!
・・・
・・・
…………うわっ
いや、少しビックリした。なかなかできないなぁと思ってたら、なんか心臓の辺りにチリチリするものを感じて、さらになんか肌にも刺激を感じたような気がして、そしたらなんか一気に視界が開けた感じがした。魔力だけだけど。見えて無いところの魔力まで感じられるて、ちょっと気持ち悪い。なれるには時間がかかりそうだけど、まあ、できないよりは全然いい。次に行こう。
魔力を知覚したら、自分の中にある魔力を掌に集めて、六等分する。そして、そのうちの5つを外に出す。
う、けっこう気持ち悪い。筋トレ先にやった方がよかったかな?。けど、これで明日には魔力が最低でも5は増えてるはず。これは設定資料集に書いてあった。
子供、特に3才以下の子は、魔力の成長速度がやばいらしい。その時期に魔力を8割以上消費して十分な睡眠をとると、次の日には最大魔力量が1%から7%増えている。
つまり、100日もすれば最大魔力量が倍以上になる!
どれくらい増えるかは正確にはわからないけど、欲をいえば7%ずつ増えてほしい。まあまず、そんなことはありえないらしい。この増える割合は、素質と運次第。まあ天才リリアンヌなら、けっこう良い値を引いてくれるでしょう。
できれば生まれてすぐに始めたかったけど、まあ仕方ない。そうそううまくいかないとゆうことだろう。
後、魔力は1割切ると、赤ちゃんだと特に命に関わるので、2割を少し切るぐらいで止めておかないといけない。
次に筋トレ。とは言っても、腕立てとか、腹筋なんてできない。なら何をするかといえば、手足をばたつかせる。…いや、これぐらいしかできなかったんだって!。ただこれ、誰かに見られると、ぐすってるように見られてしまうので、注意が必要。
さて、頑張りますか。