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烈火のごとく  作者: 八橋 京人
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勇壮、再び

投稿遅れて申し訳ありません。

これから少し鈍化するかもです。

事後、実行犯の裁判とその処罰は三週間ほどで全て終了した。

(実行犯の多くが、その場で射殺されたためである。)

その後、徐々に信頼を取り戻していった海軍によってさらに四週間後、政府首脳部を海軍出身者のみで固めた新政権が樹立。この海閥政府は肥大化しすぎた陸軍の縮小と、海洋国家でありながら各国に遅れをとっている海軍の再建を目指し、行動を開始した。

そして、1926年12月、帝国海軍初の国産超弩級戦艦榛名型戦艦2隻と扶桑型戦艦2隻、さらに航空母艦鳳翔の建造が開始された。実は海軍は、金剛型、伊勢型の発注以来、建造こそ殆ど出来ていなかったものの独自に戦艦、航空母艦の研究を行なっており技術面ではむしろ発達していた。そのため、艦の各部武装や機関などの製造は容易かった。しかし、艦体の建造はそうはいかなかった。実際、海軍が建造した戦艦は比叡のみであり航空母艦に至っては全くもって経験がなかった。


それを解決するため海軍はイギリスから技師を呼び寄せた。本来ならば、そう簡単に引き抜くことはできなかったのだが、当時は軍縮期の真っ只中であり海軍国(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア)間で締結されたワシントン・ロンドン海軍軍縮条約によってただでさえ仕事がない上に、徐々にその黒い影を広げていっている大恐慌の波の影響も受けて全くといっていいほど仕事がなかった技師たちは喜んで日本に渡った。



1928年には榛名、霧島、扶桑、山城の建造が完了し、鳳翔も途中建造が難航したものの何とか遅れて完成。

入れ替わりで新たに対馬型戦艦2隻と航空母艦龍驤、瑞鳳、祥鳳の建造が開始された。この対馬の建造成功と砲戦演習で示した優秀さによって、以降の戦艦は一部を除いて殆どが三連装砲搭載艦となった。さらに航空母艦はこの代でやっと世界レベルまで追いつくことができた。


1930年頃になると、イギリスの技師たちの活躍とその技術を学んだ日本人の努力によって海軍が予算(海軍の)のほとんどを使った海軍再建計画は身を結び、列強が締結した海軍軍縮条約の制約を受けなかったために、たったの3年余りで海軍弱小国とされていた日本は、見事世界上位に入り込んだ。それと同時に、世界最大の陸軍国という日本の地位はドイツ、ソ連の発展もあり、必然的に消滅したのであった。


その後、1936年以降に起こると予想される、二度目の海軍軍拡競争で新たに建造されると考えられる各国の新型戦艦群に対抗できるレベルの戦艦を建造する必要があるとして海軍は八八艦隊計画を実行に移した。


既に、造船所は日本国内だけでなく、朝鮮半島や中国沿岸部にも建設され、造船能力においてはアメリカにも引けを取らないほどになっていた。しかし、欧米列強はまだその新造工場の存在も知らず、日本が調子に乗って組んだ実行不可能な見せかけだけの計画を大声で喚いている、程度にしか思っていなかった。だが、日本は1930年後半から長門型戦艦2隻と加賀型戦艦2隻、紀伊型戦艦4隻の合計8隻の戦艦を同時に建造開始。国家予算の30%近くを使い、日本は戦力面でも列強に追いつくため、軍縮期最後の戦艦大量建造を開始した。






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番外編〜現在名前の上がっている日本の戦艦のスペック一覧〜

(この物語に登場する架空の戦艦の砲火力、速力の紹介)

※近代化改装をしている場合最終段階の状態を記入しています。

※後に全艦、防空能力強化されますが、それはまた別の機会に。


榛名型戦艦

主砲38糎連装砲4基8門

副砲14糎単装砲12基12門

速力30.6ノット


扶桑型戦艦

主砲38糎連装砲6基12門

副砲15糎連装砲7基14門

速力29.4ノット


対馬型戦艦

主砲38糎三連装砲3基9門

副砲16糎三連装砲6基18門

速力33.2ノット


長門型戦艦

主砲41糎三連装砲4基12門

副砲16糎三連装砲6基18門

速力27.5ノット


紀伊型戦艦

主砲41糎連装砲5基10門

副砲12.7糎連装両用砲16基32門

速力34.5ノット


加賀型戦艦

主砲41糎三連装砲5基15門

副砲23糎連装砲6基12門

速力27.0ノット

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