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はじめてのおつかい 〜異世界編〜  作者: チョコめぐ
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異世界の魔王を倒す!?

「高校生になったら彼女を作って、思う存分高校生活を満喫してやる!」

そう言い張る少年の姿がそこにはあった。

性格は明るく、顔も決して悪くはない。むしろイケてる方だと思う。

だが、彼女が出来たことはなく、女の子と喋ることすらままならない。



というのがこの僕こと成瀬葵なるせあおい、ごく普通の高校2年生だ。

季節は冬、あと少しで年が明ける。

高校に入学し、既に2年が経過しようとしていた。

部活動をしているわけでもなく、アルバイトもしていない。悠々とした毎日を過ごしている。


「……今日も暇だな」


学校が終わり、いつも通り家に向かって歩いていた。

今日は終業式だった。冬休みに入るということだ。


帰宅途中、ヘッドホンをつけ、明日から何しようなどと考えていたその時。


「ドスッ」


背中に何か刺さったような感覚を覚えた。


「痛い!」


意識が飛びそうなほどの痛みを我慢しながら振り返ると、サングラスにマスクをつけた中年の男が立っていた。


最近ニュースで話題になっていた連続通り魔事件の犯人だった。


僕は力が抜け、地面に倒れた。犯人が逃げていく。

意識が朦朧とし、声も出なくなっていた。


「このまま死ぬのかな」


そう思った。


少し時間が経ったと思う。


「ーーーーさん」


何処からか綺麗な女性の声が聞こえてきた。


「ーーー葵さん」


やはり聞き間違えではない。


「ーーー成瀬葵さん」


僕は目を覚ました。

するとそこには草原が広がっていた。

どこまでも続いていそうなほど広く、空も青い。

しばらくの間状況を理解できずにいた。


「確かにあの時僕は死んだはずだ」


そう口にした時、後ろから再度名前を呼ばれた。


「成瀬葵さん」


あの時聞こえた女性の声だった。

僕は振り返った。するとそこには長髪の綺麗な桃色の髪をした美しい女性が立っていた。


「初めまして、成瀬葵さん!私はメルティア、死んだ人を導く仕事をしています!まぁ一言で言うと神様ですね!」


僕は唖然とした。死んだかと思いきや、辺り一面に草原が広がっていて、しかも自分を神様だという女性まで現れたのだ。わけがわからない。


「……ええと、状況が理解できないのですが」


僕は困った様子でそう言った。


「えっとですね、確かにあなたは1度亡くなりました。通り魔に刺されて死ぬなんて災難でしたね…だから私はあなたを生き返らせようと思ったのです!」


うん、わからない。説明が下手すぎる。


「僕は生き返らせて欲しいなんて頼んでないんですが」


僕は少し怒った顔をした。

どうせ生きててもやりたいこともないし、特別大事にされていた訳でもないからだ。



「私が決めたことなので今更変えられません」



なんて身勝手なんだ。僕はたまらず、「ふざけないでください!僕は生き返りたくなんかありません!」


と怒鳴ってしまった。


「仕方ないなぁ…じゃあ、私からおつかいを頼まれたということにしてくれませんか?」


「おつかい?」


嫌な予感がした。


「そう!おつかい!魔王が支配している世界がありまして、君にその魔王を倒してきてほしいんです!魔法とかドラゴンとかなんでもありの世界です!」


いやな予感が的中した。異世界に転生して魔王を倒すとかテンプレすぎるだろ!魔法とかドラゴンとか!と言ってしまいそうだったが、なんとか踏みとどまった。


「いやだと言ったら?」


彼女は微笑みながら、「死ねない体にした後、一生火炙りの刑にします♪」


ふざけるな。鬼畜すぎる。拒否できないじゃないか。


「この悪魔め!お前は天使なんがじゃない!悪魔だ!」


思わず叫んでしまった。


「神様なんですけど!まぁこの際悪魔でもなんでもいいです、おつかい行ってきてくださいね」


あいつの頭には拒否権というものがないらしい


「……おつかい行ってくるよ」


「さすが!あなたならそう言ってくれると思いました!」


呆れて返す言葉すら出てこなかった。


「では早速行ってもらいましょう!でもその前に、能力とか色々底上げしておきますね!魔王と戦う前に死なれたら元も子もないので!」


「それは助かるなぁ…」


僕は適当に返した。


「OK!準備できました!このゲートを抜ければ、転生できますので!」


「はいはい、行ってくるよ」


「お気をつけてくださいね!」


こうして物語の展開が早い気もするが、僕の異世界生活が幕を開けるのだったーーー


暇つぶしで書きました。展開早いけど許してね♡

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