表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼と踊る狐  作者: 八九味
別館編
62/62

別館編.第三十五章 身も空間も

ーーー22日目 夜。ニワトリの描かれたプレート部屋ーーー

ロペ「zzz…zzz…」

タぺ「zzz…zzz…」

 ロペは疲れて寝ている…その布団に腰かけているのはイモーネ。疲れ果ていながらも

明日に向けて体力を回復しようとしている。

イモーネ(私はこれからどうしたら…いいんだろ…レピさんもどっか行っちゃったっきり帰ってこないし)

 ロペとタぺはすやすや寝ている。イモーネは心身を休めているが二人と違ってとても体が休まる気がしない。大切な人を失い、大事なお友達タぺの片手と足の機能を失わせた事による罪悪感で

心身はとうに限界に来ていた。


 コンコン

 そう叩く音が聞こえてきた。ドアには鍵をかけているため誰も入ってこれないが外で話声が聞こえてきた。

???「誰もいんのか?」

???「カギ閉まってる…」


イモーネ「だ…誰? 名前を名乗って。そうじゃないと開けられない。」

???「わいはレピニアや。ほんま朝は悪い事してもうた。許してくれ。それと大事な情報を得たから共有したいんや。そのためには仲間が必要なんや…」

???「そうなの…イモーネちゃんここあけれる?」

 一人はレピニアの声。もう一人は恐らくジーナの声である。別館に来ていたのかと安堵しつつも空けていいのかと少々戸惑う。喧嘩して別れたレピニアとは気まずいがジーナの方は別にいいと位思っていた。だが重要な情報という方も気になった。イモーネからしたら少し開けたい気持ちもあった、だがもしなにかあったら後ろで寝ている二人に危害が加わるかもしれない。その事態だけは避けなくてはいけない。

「うん…開けれるけど…大事な情報ってどんなの?」

 そういって扉を開ける。

「せや、その代わりシグマは死んでもうた…が…貴重なノートを手に入れたんや。すまん、わいも身近な狐人を一人。近くで狐人を一人。二人の死を目撃したおかげでメンタルは最悪や。でもこれを手に…どうにか活路を見出すしかあらへん。」

ジーナ「うん…でもそんな貴重な情報を命を賭して伝えてくれたんだからちゃんと活用しないと…」

イモーネ「そういえばジーナさんっていつレピさんと会ったの?」

「ん? ついさっきそこで会ったけど?」

 イモーネには違和感があった。レピニアとジーナにはそこまでの接点はない。だから二人が仲よさそうに話してるのが少々気になった。それにこの夜に訪ねてくる感じ…何か怪しいと思いつつ

レピニアの話を聞こうとしてると後ろで寝ているロペの頭上から嫌な予感がした…


 ズズズ…


 黒い裂け目のような空間から怖い化物が顔をのぞかせる。

???「おい。そこの女。」

 最初誰の事を指しているか分からなかった。

イモーネ「は、はい…?」

「ちげえ。そこの。奥の女だ。お前は自身を偽っているな。」

ジーナ「私…? 私は私だけど…」

 確かにとイモーネも心で思った。今までどこで何をしていたかの検討はついていないながらも

レピニアと一緒にいる事だけに違和感を抱いた。ただその予感はなぜか的中してしまった。

 そしてこの声色が太い黒い空間から出ているものはイモーネは見覚えがある。ロペの能力によるものであった。まさかロペに危機が及ぶことを見越して出てきたのかもしれない…

???「俺はまあなんだ…めんどくせえから”クロード”とでも呼んどいてくれ。訳あってこのガキに力を貸している。このガキが危機にさらされるのは俺にとっても不本意なんでね。周囲で危機を俺が感知すれば俺が出てくるって訳だ。そこの女はどうせ別の奴なんだろ・・・?」

ジーナ「なーんだ。そういう力があるならいってくださいでふ。そーでーふ。私はジーナじゃありませーん。」

「な、なんや。自分嘘ついとったんか…」

「ええ、そうでふね。変身の能力でそれなりに親密度がある人なら化けられるんでふ。私はユメでふ。」

「ああ、ユメか。ひっっさびさやなあ。」

「それは他の人もそうじゃないでふか。」

 ユメ。普段からおちゃらけているというわけではないが感情の振れ幅が大きく

喜ぶときは人一倍喜び悲しむ時は人一倍悲しむ。見た目に派手な点は一切見受けられないが

口調やメンタルには一癖も二癖もある…。”す”の部分は”ふ”という言い方で喋る。

「今まで何しとったんや。まあ心配する余裕もなかったんやけどな。」

「ええ、まあ色々…」

「ずっと他の奴に化けとったんちゃうんか。」

「あ、いえそれはないでふ。昨日けんきゅうしつ?から出たばかりでふから。

「そんな能力を持った奴を信用できるか。」

クロード「ああ、そうだ。お前はシャトー側なんだろ…?」

「なんでどこから出てきたかも分かんない奴がシャトーの事知ってるでふか。」

「当然の疑問だな。まあその質問が颯爽と出てくる奴は基本人を信用してない証拠だけどな。」

 ユメはシャトー側の狐人である事は想像に難くない。だが部屋には言って早々漂う空気感にも負けずに受け答えをする感じはどうもシャトー側であるとは思えない、イモーネにもどこかモヤモヤが残る感覚だった。

イモーネ「少なくとも貴方に敵意は感じられません。でも能力が怖すぎます、潜伏し放題だしそれを見抜ける条件があるにしても強い事には変わらなそうですし。」

「確かにそうや、今皆疲弊してる中そんな清々しい顔で来られてもムカつくねん。事情を説明すると長くなるんやけど、返信する前に話しておかなくて良かったでほんま。さっきそこでたまたまあってすぐ

喋らんでよかったわ。」

「えと、あの。ロペについている貴方は…味方なんですか? シャトーを倒してくれる人としt」

「それはない。俺は協力しない。俺が契約しているのはガキ本人だけでシャトーとやらを倒すのに力は貸せない。ガキが願うなら俺はその時だけ力を貸すだけ。誰に貸すも何もお前らの指図なら絶対に受ける事はねえと覚えておけ。まあでも一個だけアドバイスしてやる。

今後"どうしても侵入できないような結界”を見つけたらロペを介するのは変わらねえが

俺を呼び出してみ。異空間を繋いで結界に侵入してやるよ。じゃな。」

 最後さらっと大事なことを言っていたような気がしてならない感じの三人だった。

レピニア「そういやユメ。変身できるんやろ? この中の誰でもいいから変身してみてくれや。」

「え、ええ。いいでふけど…どなたに?」

「わいに変身されるのも気分悪いし、イモーネ。してもらい。」

「は、はあ…いいですけど」

「で、では、へんしーん」

(えええ…そんな感じでいいんだ…)

 彼女がへんしんと唱えると徐々に彼女の姿がイモーネの姿に成っていく。

一瞬で変身するのではなく彼女の姿が徐々に変わっていく。時間にして約1分はかかっている。

イモーネ「ほ、本当に私の姿に…でも見た目はなんかこう、一瞬でじゃないんですね。なんか違和感。」

「ほんまやな。戦闘で即座に使えない能力やと思うで、数分が命取りのなかで

敵の姿に変身しようとしたところでこの徐々に変わる感じやと無理やな。声質は?」

「あーあー。どうでふか。」

「声も確かにイモーネの声やな。なるほど、”なれれば強いけど瞬間的な武器にはならん”って感じやな。」

 この能力をどう使うかで作戦を練る三人の狐人であった。


登場人物

タぺ・ロペ

ニワトリのプレート部屋でイモーネが見守りながらすやすや寝ている

イモーネ

タぺとロペを見守ることを決意

レピニア

洋館探索をしにきた狐人の中で一番の年上で関西弁で喋るのが特徴。

ジーナ(?)と共にニワトリプレートの部屋に訪れた

ユメ

ジーナに変身してニワトリプレートの部屋にレピニアと訪れる

能力:変身へんしん

発動条件:1.口でへんしんと唱える

2.顔を見て、触れたことのある人物

1と2の発動条件を満たした際に効力を発揮。56秒かけて体の一部が少しずつ対象者に変身できる。

一度効力を発揮した場合変身は解除できない。

なおかつ変身した場合、能力者当人の姿に戻るにはまた56秒かけて戻せるが

変身自体は最低1時間していないと戻せない。

クロード

本人は異空間の主を自称している。ロペと契約している謎の人物。

異空間からひょっこり体の一部だけを覗かせて喋りかけてきていた。

体がどれだけ大きいのか想像もつかない。最後に大事なことを話して異空間の中に戻った


 三月になりました。卒業シーズンですね。

実は全然私事になりますがみそきんが二月(もう終わってる)になくなると聞いて

だいぶ前に行ってきました。

とても美味しくいただけました。個人的には味玉とメンマが好きでした。

 新店舗もオープンするらしくて池袋と大阪らしいです。

完全になくなる事にならなくて本当に良かったです。辛みそきんも食べてみたいですね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ