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吸血鬼と踊る狐  作者: 八九味
別館編
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別館編.第三十一章 猫に甘い接吻をさせて

 私は狐人を恨んでいる。あんなにも恨める物なのか。何故関わったこともないあの種族を恨めるのか、そう、全ての根源は狐人を神と称えるようになったきっかけの狐人の”あいつ”だ、あいつの存在なんだ。


 私は許せない、あのような存在が私の目の前を横切るだけで吐き気がする。そんな中復讐の機会を与えてくださったシャトー様には尊敬の意はあれど信頼はない。機会を与えただけで狐人が国に来るようになったのはシャトー様のせいなのだから…

 だから私は許せない…

(はぁ…はぁ…可愛い。可愛い)


 …?

 そうだ、シャトー様は崇高な種族ではあるけどそれは猫人にはどうでもいい。

 復讐の機会さえ与えてくれればそれでよかった。ふつふつと煮えたぎるこの怒りを収めるには

誰かひとり、狐人の首を取って国に持ち帰る他ない。

 そうでもしないと国の馬鹿共は信用しない。自分の目で見る事でしか信用できないのだから、

それしかないのだ。


はぁ…はぁ…ウーちゃん可愛い。。。

…???


?????

ーーー研究室エレベーター前ーーー

???「ん~~~猫人…たまらない…ハァ…」

ウーペリ「…!? は、、、ハニャ…おミャーは……パル…あいたたた。」

パルミ「たまらない…はっ!? 起きた…? ウーちゃん起きたみたい…肩の骨どうなってるの? スゴイ、ここに手を置ける事なんてあるんだ。」

 パルミはそういいながらウーペリの肩に手を置き、そっと抱きかかえる。

「ちょ…待つニャ。」

 ただ、パルミはいかにも唇をウーペリに近づけている。

「何…? 何をまつのん~」

 かすれ声しか出ないウーペリも何が起こってるか分からないまま必死に声を出す。

「か…意味わからないニャ。狐人ごときがああ~~いたたたた。」

「何? 何ウーちゃん。傷をいやしに着てあげたんだけど…あ、そっか。このまんまだときs…あ、反応も見れないか。ちょっと待ってて。命撃「"紫蝶むらさきちょう"」

 パルミの能力五色蝶の命撃に当たる色、紫色の蝶は止まった箇所の傷を元の状態に戻す力。回復とは異なり受けた内部的な痛み等は体の中に残ったままであるが

その代わりどんな場所であれ対象者が生きていれば心臓ですら戻すことが出来る力を有する。

 対象者1人につき紫蝶むらさきちょうは1回までしか効果がなく万が一2回目を発動しようとしても蝶は他に傷がある場所を求めて彷徨うか時間経過で消失するかしかなくなる。

「な。。。治ったニャ…おミャー…」

「お礼は後。ちょ、ちょっと取り乱しちゃったけどわ、私別に猫がす、好きとかじゃないから。

ほほ、ほんと勘違いしちゃ駄目だから。」

 何度目か分からないほどこっちを向いたりそっぽを向いたりを繰り返すくらい動揺していることが伺えた。猫が好きすぎてたまらないんだな…そう思いながらもウーペリはとにかく治してくれたことに感謝した。

「ウーちゃんどうするのこれから。」

「そうだニャ…ロニの事はまあ放っておいて私はもう別にやる事ないニャ。痛みがひど過ぎてまだ休んでいたいしニャ…。」

「そう…分かった。キス。じゃなかった、手くらい今度繋がせてよ。」

「そ、そんな事でいいのかニャ。いや、そんな程度でいいはずないニャ。もし今度おミャーの身に何かあったら真っ先に駆け付けるニャ。その時は私も全力で囮にでもなんでもなるにゃ。それくらいの事はしてもらった、恩をあだで返すことは猫人は絶対しないニャ。おミャーだけは私が死んでも守る…」


 パルミは別にいいのにと思いながら何度も歩きながらこちらを振り返りつつ研究所を後にするのであった。


ウーペリ「あ、私の能力が…切れた…」



登場人物

ウーペリ

パルミ

ズッチー三姉妹の末っ子。基本無口であまり喋らないが猫を前にすると興奮して我を忘れてしまうところがある。

能力:五色蝶ごしきちょう

五色の蝶々を操り対象に色事の効果を発揮させる。

紫蝶むらさきちょう、命撃に該当する技。傷を治したい場所の所に蝶をあてがう事で傷を受ける前の状態に戻す事ができる力を持つ。ただし複数人を一度に治す事は出来ず、リスクとして自身の体重を消費して能力を使う必要がある。栄養が足りなければ自身が危うくなる。


 お久しぶりでございます。最後に記載したのが3/30日なのでだいぶ遅くなりました。書こうという意識があったのですが、私用で色々あって今の仕事先を辞める事になったのでそういうのもあって

諸々、とにかく遅くなりました。ペースが上がる保証はできませんが溜まっていた内容を放出しますので是非楽しみにしていただけたら嬉しいです。

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