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吸血鬼と踊る狐  作者: 八九味
別館編
52/61

幻炎種の授与式

ーーー五年前 ミーコの家ーーー

 ミーコは14歳。ミーコとクラゲ(13歳)。姉妹村の中で態度も大きく横暴な姉妹として知られていたが二人とも実は過度に憶病である節があり、それを悟られない為に常に態度を大きくして周りから近寄りがたい存在として居たかったという願いがあるからであった。


 家でくつろいでいるとコンコンとノックの音が響いた。

???「おーい。ミーコいるか?」

ミーコ「おめえは…なんだ。なんか用かよコンダのクソ野郎。」

コンダ「おいおい。くそはないだろくそは。お前が臆病なの知ってる数少ないゆうZI…ぶへっ!?」

 コンダ(14)は村一番のお調子者。喋り方も特徴的で誰彼構わず取っかかる性格が今こうやって普通にミーコと喋れている。(そうじゃなければミーコには近づく狐人も滅多にいないから)

「その耳に障る喋り方いつ治すんだよ。ったく。いつまで玄関で寝そべってんだよ。要件は何だ。聞いてやるから飯よこせめし。」

「それはあとで持ってくるから勘弁してくRE…そういや知ってるか? 今日はあいつ。幻炎種の授与式じゃん。いこうぜ~~~この後13時からだZE~」

「ああ、あの胸糞悪い面してるあの幻炎種野郎か。私あいつ嫌いなんだよなあ~。幻炎種様はいいよなあ。滅多にっていうレベルじゃない。マジで顔出さないもんなあいつ。一人で森に狩りに出るかあのじじいに修行してもらってるだけでどこにいるか分かったもんじゃねえじゃん。」

 幻炎種であるフォルの話だった。フォル自体は一度も授業に出たことがなかった。でもそれは本人の意向ではなく幻炎種としてのとある勤めがあるからであり、フォル自体は学ぶ意欲はあったがそれを爺やは許していないだけだった。


「まあそういうなって…まあ俺は行っとくけどあとから来いYOな! 俺席開けとくからよ。」

 そういうとコンダはそそくさと授与式に行ってしまった。

クラゲ「お姉ちゃん。あいつだけだよ? お姉ちゃんの弱み握ってんの。しばいた方がいいんじゃね。」

「おま。。。まーたそんな言葉つかって。お姉ちゃんはそういう子にしつけた覚えは」

「あんたしかいねーんだよ。ま、それかお母さんか。」

「…母さんの話はするな。それはさ、別だよ。な?」

「お、おう。ごめんお姉ちゃん。……私行くわ。授与式。気になるからさ…行かない…?」

「行かねえ。マジで行かねえ。」

「…」


ーーー授与式ーーー

 ガヤガヤガヤガヤ

村人「爺やが言ってたけどフォルって奴が授与されるんだってな。でもうちのガキンチョでもここ五年は見てないってよ。」

村人「はっ。そりゃどういう冗談だよ。村にいる限り顔くらい見れんだろうが。」

「知らねえよ。マジで見てねえって言うんだから。授業に出させない爺やの意向も少し酷だよな。学ぶ機会も与えられないガキなんて脳筋馬鹿にしかならねーんじゃねえの?」

「なっ。ひっでえよマジで爺や。」

 笑いを交えながら村人たちは授与式の会場で待機していた。

クラゲ「なあおっちゃんたち。」

「ん?あ、お前は口悪なガキ!」

「いやまあ合ってるんだけどよ。幻炎種様とやらは何で授与されるんだ?なんかえっれぇ~事でもしたのか?」

「いやしらねえよこっちが聞きてえよ。顔もマジで何年も見てねえからな。ガキ共は顔くらい見てると思ったんだがそうでもないみたいだし。でも授与式はなるべく出てくれって言うもんだから違和感しかねえんだよ。」

「ふーん」

「おっ。始まるぞ。」

 授与式が始まる事により目の前に姿を現した幻炎種フォル。この時の年齢はクラゲと同い年。

フォス爺「さて、時間通りじゃな。皆に集まってもらったのは他でもない。13年前に生まれた幻炎種フォル。この子は村に更なる発展をもたらすと共に今日は非常にめでたい日である! 今日の授与は皆の目の前に姿を現せる記念日なのじゃ!」

 一斉一同皆顔を合わせてクエスチョンマークが浮かび上がった。

クラゲ(…は?)

「なんともめでたい! なあフォルよ。」

 幻炎種であるフォルは終始俯いたままで何も話さない。こんな授与式らしくない授与式は初めてだった。

「さて、ここに姿を現したことでこれからは普通に狩りをして森のすばらしさを学ぶが良い! 今日はとても素晴らしい日じゃ! 授与など滅多に貰えるもんでもないしのう。フォックスパーティーでの大食い大会でもまだ20年前に一位を取った大食漢の者の記録を超える者もおらんしそう考えると実に20年ぶりの! 素晴らしい日じゃな。」

村人「なあなあ。今日って何日だ?」

村人「9月9日だな。ああ。それがどうした。」

「いや…ん~」

 村人たちは小声でひそひそ話す。

「そこ! うるさいぞ。何をしゃべっておる。」

 はい! すいませんと謝る村人たち。

クラゲ(…幻炎種。これから顔を出すってことか。私あいつ嫌いだわ…反吐が出る。チヤホヤされて黙ってるなんて余計何考えてるかわかんないしお姉ちゃんに頼んであいつを懲らしめよう。)


登場人物

ミーコ

とある人の影響でここまで口が悪くなった。だがそれが妹にも移っている事が嫌でしょうがない

コンダ

ミーコを友達と勝手に思っているお調子者で大のダジャレ好き。ミーコと同い年

クラゲ

ミーコの妹。とても口が悪いが村の人たちに何を言われても気にしていない

フォス爺(幻)

普段は死んだ狐人の青い炎を用いた特殊な埋葬をしたり村人たちをまとめるいわば狐人の長の役割を担っている


 幻炎種の長である爺やは見た目的にはとても長い髭を自慢の物としていて狐人の中でも存在感際立っていますし遠くからでもその存在が分かりやすいです。それは爺やの見た目がそうだからというのもありますがもう一つあるとすれば幻炎種はとても特殊なオーラを放っていますね。

 微量ながら青い炎を常に放出している特徴は幻炎種にしかありません。フォルも例外ではないんです。

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