別館編.第二十四章 話が早い
ーーー蛇のプレート部屋ーーー
シャトー「あらそういえば斧はどうなさいまして?」
ミーコ「斧は出し入れできるんだよ。あんな重苦しい物は常時持ち歩けねえからな。」
(盲点でしたわね…イメージ化させることで出し入れが可能な技。それも認識しているかどうかの類…であれば脅威なのは技そのものではなく狐人そのものですわね。)
「んなことよりここで戦うのかよ。狭すぎるだろうが。」
「いいえ。ここではありませんわ。そこの本棚を押していただけますか?」
そういって何の変哲もない本棚を押させると下に梯子が見えてきた。床下に人一人が通れるくらいの穴が開いていた。
「ん? この下なんかあんのか?」
「この下でしたら問答無用で戦えますわ。」
「そうか。じゃあ先に行け。それも条件だ。」
トラップかもしれないと警戒をするためシャトーを先に進ませる。
「いいですわ。」
そういって梯子を下りる音がどんどん響くように感じる。下は木材だらけの館では想像できない景色で石造りの感じだった。
「んだ? なんでこんな館に変わったスペースがあるんだ?」
(ん、待てよ。こいつは下に降りて行った。明かりか何かを付けるな。よし、すぐについていき明かりをつけてみた感じくらい所だから暗闇から目を鳴らす前に畳みかけて殺してやる…)
シャトーが薄暗い空間の中明かりをつけたと同時に能力である狂気斧を具現化させると同時に斬りかかる。
「つきましたわ。さて…!」
シャトーは軽く躱す。
明かりがついたその部屋はどこかに繋がっている訳でもなく多少広い石造りの地下という印象だった。少なくとも村の家二つ分の広さだと感じた。(狐人の家一軒の広さは約畳5畳分。)
「ちっ。避けられたか、にしても陰湿な場所だな。こんなところに住むのが趣味なのか? てめえらは。」
「いえいえ。そういうわけでもありませんわ。今の無礼は許しますがとにかく私の目的をお話ししてからでも戦うのは遅くないと思いますがどうでしょう。そこまで長くはありませんわ。」
「私は気が短いから話が長いのはとても勘弁してほしいんだがそういうならまあ聞いてやるよ。」
「私の目的を達成させるには狐人様でないといけないのです。とある王国の王女。ナウィン王女、そいつに復讐をする為に貴方方を実験させて貰いたいという事ですわ。」
「おいおい、話が見えてこないな。それを聞いて実験を受け入れてほしいと?」
「そうですわ。とある王国には私も住んでいました。」
「おうこくってのが何なのかもわかんねえし今現に私たちの村の森にいるじゃねえか。」
「”転移術”。まあご存じでないと思いますがこの屋敷事決められた座標に転移させる術を使って転移させているのですわ。」
「ん~~~。ん?」
「転移は簡単に言うと移動。座標は例えば今ミーコ様がいる場所は梯子から降りた場所なのでそこの位置を0として私が少し離れた位置でお話をしていて大体人間二人分空いているので2としましょうか。そういうのもまあ貴方方の知識が村の中で必要な情報だけを覚えているから少し時代についてきていない感じもしますが実験をお手伝いいただければその王国の場所にも案内することを約束しましょう。」
「あ~。そうか。それに承諾すれば私たちは村以外に出て世界も広がると。そういう事か。」
「はい。悪いお話ではないと思います。」
シャトーは間違いなくこの取引ものんでくれる。そう思って確信的だったが思いもよらない回答が飛んできた。
「…ここは私たちの村だ。わりぃがその条件はのめねえ。聞いている感じおまえ部外者だしな、何者かもわからねえ奴の話は聞けねえな。」
「そうですか…貴女は屋敷の大広間の扉を開けたときいつもと違う風景だった。そう思ったでしょう? あの時。」
「…お前がフードを被った私の元幼馴染と歩いてた後のあれか…あれは」
「あれは夢ではありませんわ。あの時は王国にいたのですから。」
「な…どういうことだ…」
ミーコは三日前、元幼馴染ロニとシャトーが歩いている時にロニと対峙してやっと倒した後大広間の扉を開けると違う景色が目の前に広がっているという事が起きたがその時は幻か何かだと思っていたがここでシャトーから真実を語られる。
「まあ難しい話をしても分かりませんでしょうしあの時お外に出ないという判断は正しかったと思いますわ。その件に関してはありがとうございます。まあ簡単に言うと条件をのんでいただけない以上は力ずくでミーコ様を連れて行かせていただきますので覚悟してください。」
ミーコは条件をのまない事を伝えた事で戦うことになった事を理解した。
「そうか。なら話がはえぇな。」
彼女の眼差しはまるで煮えたぎる炎のような感じでシャトーを睨みつけるのだった。
登場人物
シャトー
隠し部屋にてミーコを案内する。不意打ちなぞものともせず
ミーコ
シャトーに案内された部屋に不安感を覚えつつもその場所で戦うことを決意した
蛇のプレートが書かれた部屋の本棚をずずずと動かすと隠し部屋に通じます。これには元ネタがあって個人的には悲惨なものなのであんまこれこれこうだよとは言えません。元ネタは屋根裏部屋だったんでそこは違いますけどね。戦争は早く無くなってほしい物です。




