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存在しえない者たちへ。  作者: ロマン砲
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 音の方へ顔を向けると先ほどのブロンド美女のこぶしが振り抜かれる形で止まっており、地面には目を白黒させている先客の男が居た。


 まぁ、これだけわかりやすいと思える状況もあまりないだろう。

 大方、馴れ馴れしく近づいて彼女の琴線に触れたのだろう。


 音だけであったが、あれは中々いい音であった。

 訓練時代何度も身をもって体験した音である。


 店長が何か対応をするのかと思えば調理に集中していた。

 しかも遠目ではあったが恐らく自分の料理であろう。


 そう呑気に見ていた矢先、ナンパ男が肩を怒らせて彼女へと進んでいった。

 殴られていかにも黙ってられるかと言わんばかりの雰囲気である。

 しかしあの男はわかってないのだろう。



 男女の身体的差はあるにもかかわらずに、適度に鍛えられている腕の筋肉。

 座ったままにも拘わらず、彼女は男を文字通り殴り飛ばしあまつさえ少しも痛がる素振りを見せていない所。

 寧ろまた殴ってやろうかしらと手をわきわきさせている事を。





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