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存在しえない者たちへ。  作者: ロマン砲
3/19

2

 

 かくいう彩斗も右腰のホルスターに銃を下げている。

 4年前の首相官邸のテロ事件に母親が巻き込まれ、妹は母親の身体に守られるようにして数日を過ごしたのだ。


 当時まだ高校生の彩斗は警察や自衛隊に任せていても大切な人はあっけなく死んでいくことを知り、国家武装自衛隊・養成学校、いわば純国産のPMC訓練生に高校卒業後すぐに入学した。


 訓練教官は日本人であったが日本製の銃火器等は自衛隊にしか扱わせてもらえないため、海外製の銃を基に必修課程修了後に任意のコース選択を選択してPMC認定を受けるものであった。


 彩斗は一般歩兵科・銃火器教務コースを取った。

 これは個人携行できる銃火器の射撃を始めとする取り扱いから、単独での長距離狙撃や強襲訓練といった個人・小隊規模で行えることのエキスパートコースである。



 訓練は確かに辛いものがあったが訓練後毎晩目を閉じると母親の遺体と放心した妹、泣き崩れる父親の姿が浮かんでくる。



   もう二度と、せめて生き残った家族だけでも守れる様にと心を刻むように訓練に打ち込んだ。



 その結果、彩斗は主席とは及ばないものの歴代でも上位の成績を残して卒業、PMC認定を取ったのである。




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