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アマリリスと狼  作者: 鷹弘
第2章◇珍種売買と狼◇
32/53

閑話◇2話オマケ◇

「リルさん、とても身長が高かったですね」

 俺の部屋で何故か寛いでいたノエが、急に話を振ってくる。ちなみにノエは俺のベッドに寝そべり、カロンは持ってきた本を読んでは頭を捻ってた。本のタイトルは、『筋トレの歴史』。……いや、どんな本だよ。

「ん、あァ。あいつは【世界蛇(ヨルムンガンド)】だからな」

 俺が答えると、カロンがバッとこちらを見てきた。

「な、なんだよ……」

「フェンリル。オレの記憶が間違えなければ、その【世界蛇(ヨルムンガンド)】って、大蛇のあの……?」

「そう。それ」

 カロンの口が閉じなくなった。

「大蛇、ですか」

「そう、でっかい毒蛇。あいつはそれの血を引いてんの。蛇に変化出来るぜ。あんまり好きじゃ無いらしいから、やってはくれねぇだろうけどな」

「へぇ。あ、だから身長があんなに高いんですね」

 ノエはなるほど、と言った後、興味が無くなったのかベッドでゴロゴロし始めた。何なんだよ、聞いといて……。

 すると、ようやっと口を閉じて本に視線を落としたカロンがボソリと、

「リリーが転がったベッドでフェンリルが寝る……」

 と言った。振り向くと、まるで、何も言ってませんという顔で本を読んでいる。ノエは聞こえてないのか、未だにゴロゴロし続けている。


 イヴさんに殺されるッ……!

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