魔王「さすが勇者さん、下半身も勇敢wwww」
世界征服を目論む魔王との最終決戦。だが勇者一行は強大な力を持つ魔王の前に脆くも敗れようとしていた。
※台本形式+草生えまくりなので苦手な人はバックバック!
魔王
「ふはははは! その程度か勇者一行よ! まさかアレだけ大きく出てここまでしか戦えないとはな! 実に情けない!」
勇者
「くぅ! なんて奴だ! 強すぎる!」
女魔法使い
「私の魔法も全然効かないわ」
女戦士
「回復薬も無くなってしまった……」
姫巫女
「勇者様……」
勇者
「皆諦めるな! 最後まで諦めずに、戦おう! 世界の平和の為に!」
魔王
「世界平和か……。ふむ、それほどに世界の平和が大事か。では一つ取引をしようではないか勇者よ。我の要求を聞けば世界征服を諦めてやろうではないか」
勇者
「なにっ!? 取引だと?」
姫巫女
「騙されてはいけません! 悪しき誘惑です勇者様!」
魔王
「はっはっは! 安心しろ。そう大したことではない。実はな、私は世界などどうでも良かったのだよ」
女魔法使い
「ど、どういうことなのよ!?」
魔王
「つまり、此度の人類圏への侵攻も所詮は手慰み。本当は世界が平和になろうがなるまいがどっちでも良かったということなのだ」
女戦士
「手慰み……暇つぶしでこんな事をしでかしたっていうのか!?」
魔王
「くっくっく。まさしくその通り。あいにく我は魔王なのでな、自分勝手に振る舞うのが定められし業なのだよ」
姫巫女
「しかし何故今更その様なことを言い出すのですか!?」
魔王
「貴様らの熱意に絆されたとでも言っておこうか? まぁそこは重要な点ではない。重要なのは勇者がその要求を聞けば我が世界征服を諦めると、そう言っているところだ」
勇者
「くっ! 良いだろう魔王。その要求とやらを言ってみろ!!」
魔王
「ふっふっふ、良い心がけだ勇者よ。大層な言葉を並べたが、我が要求はただ一つだ――」
魔王
「貴様がこの場で将来伴侶とする相手を選んで宣言するのだ!
そうすれば世界を滅ぼすのをやめてやろうではないか!!!」
魔王
(さぁ皆さんww パーティータイムの始まりですよwwwww)
勇者
「はっ!?」
女魔法使い
「えっ!!」
姫巫女
「それって……」
女戦士
「そんなことで!?」
魔王
「ちなみに、貴様らの国は一夫一妻制だからよく考えて発言するように」
魔王
(ハーレムパーティー作ってるのはとっくにご存知なんですよねwww)
勇者
「そ、それで世界征服を諦めてくれるんだな?」
魔王
「ああ、我が名において誓おう。ちなみにその場限りの偽りの言葉は許さぬぞ? まぁ自らが種馬にも劣る不誠実な男であると内外に知らしめたいなら話は別だが……」
勇者
「くっ!……」
魔王
(シンキングターイムww さぁ、どの娘を選ぶ?ww)
女魔法使い
「勇者……アタシ、信じてるから。アタシが一番付き合い長かったよね」
姫巫女
「如何様な決定でも勇者さまに従います。貴方様の未来のみを考えてご決断ください」
女戦士
「私はガサツな女だが、あの日交わした言葉だけは今でも忘れてない。君を信じてる」
魔王
(全員めっちゃ惚れてますやんww さすが勇者さん下半身も勇敢wwww)
魔王
「さぁ! 宣言するのだ勇者よ!!」
魔王
(はよwww はよwwww)
勇者
「…………あの、姫巫女で」
姫巫女
「ありがとうございます勇者様! 信じておりました!」
魔王
(あー、一番おっぱい大きいもんねwww)
女魔法使い
「え? 嘘でしょ……だってその子最近入ったばっかじゃん」
女戦士
「曲がりなりにも一国の姫だからな。金と地位に目がくらんだか?」
勇者
「いや、そういう訳じゃないけど……」
魔王
(さぁ、本番ですよw 目が離せませんwww)
姫巫女
「おふたりともおやめなさい。すでに決まったのです。――魔王よ。これでよろしいですね?」
魔王
「うむ。勇者の言葉、確かに聞き届けた。我が名において汝らが夫婦の誓いを果たしたことを証明しよう。もちろん今更取りやめは出来ぬので覚悟するように」
魔王
(結婚は地獄やでwww)
勇者
「わ、わかった……」
姫巫女
「覚悟なんて……私と勇者さまの愛は永遠に不滅です。取りやめだなんてありえませんわ」
魔王
「ならよいのだ。おめでとう、勇者、姫巫女よ。そして喜ぶが良い。我も世界征服から手を引くとここに誓おう」
魔王
(正直こっちの方が百万倍面白そうだしねwwww)
勇者
「や、やった! これで世界が平和に!」
姫巫女
「おめでとうございます! 本当におめでとうございます勇者様!!」
魔王
(それよりさっきから売れ残りがめっちゃ睨んできて怖いwwww)
女魔法使い
「んで、平和とか最高にどーでもいいんだけど。どう落とし前つけんのよ?」
女戦士
「そうだな。姫巫女を選びました、ハイ終わりで納得するほど我々も頭の軽い女じゃないぞ」
魔王
(いいぞw もっとやれwww)
勇者
「いや、えっと……俺は……」
女魔法使い
「あーあー! 結婚してくれると思ってんだけどなぁ。遊びだったんだぁ! 騙されたなぁ!」
女戦士
「初めから本気ではなかったのだろう。私たちとは違い、男は下半身で恋愛するらしいからな」
姫巫女
「おふたりとも、お気持ちは分かりますが少々言い過ぎでは……」
女魔法使い
「姫巫女は黙っててよ、これはアタシたちと勇者の話なんだか」
女戦士
「そうだな。初めから彼が一人を決めていればこうまで話は拗れなかったんだ。私も心から祝福出来たさ」
姫巫女
「それは……」
魔王
(勇者さん、片っ端からつまみ食いはダメっすわwww)
女魔法使い
「で、どーすんの勇者?」
女戦士
「さっさと答えろ」
勇者
「…………えっと、その、妾とか、愛人とか、そういう立場ならどうかなって?」
魔王
(うっわ! 全力で地雷踏み抜いたwwww)
女魔法使い
「はぁぁぁぁ!? 今なんて言ったの!? ねぇ、今なんて言ったの!?!?」
女戦士
「お前さぁ勇者。だらしない奴だとは思っていたけどさぁ、それはあんまりだろう? 自分で何言ったか分かってるのか?」
魔王
(でwすwよwねwwww めっちゃ怒ってはるwwww)
勇者
「いや、その……そういうつもりじゃなくて」
女魔法使い
「じゃあどういうつもりなのよ!?」
女戦士
「――チッ、ウジウジすんなよ気持ち悪い」
勇者
「ご、ごめん!」
魔王
(こぇぇぇぇ!!wwww)
姫巫女
「いい加減にしなさい。まるで駄々を捏ねる子供ですよ。それ以上私の勇者さまを酷く言うようならこちらも考えがあります」
女魔法使い
「つか態度でかくない? 早速嫁気取りかよ……」
姫巫女
「事実ですから当然でしょう? ただの同僚の女魔法使いさん?」
女戦士
「うざ……」
魔王
(勇者さん、この娘ら全員とも性格最悪じゃないっすかwwww)
勇者
「あ、あのさ! 皆が言いたいことも分かる! 俺が不誠実だったってのも。でも世界の平和っていうか、やっぱりそういうの大事だし……」
魔王
(おw 覚悟決めるんすか勇者さんww ゲザっすかww 土下座っすかwww)
勇者
「でも皆との関係も壊したくないんだ。だから、その、許してくれると嬉しい」
魔王
(え? 勇者さんもしかしてまだ関係続けようとしてるんすか?)
女戦士
「君は馬鹿か? それで納得するわけないだろう? 楽しかったか? 遊びで女を抱くのは」
勇者
「いや、遊びじゃない! けど、なんていうか。とにかく時間が欲しいんだ。説明の時間が」
女魔法使い
「なにそれ、時間稼ぎ?」
勇者
「ち、違う! そうじゃない!」
魔王
(いえいえ、大正解w 時間稼ぎですwww)
女魔法使い
「ふーん。ってかさ、勇者が私のことどうでも良いっていうんなら。私が魔王さんと付き合ってもいいんだよね?」
魔王
(えw)
女魔法使い
「私のことなんてどーでもいいんだよね! あんだけ一緒に寝たのに、もう飽きちゃったんだよね! いいですよいいですよ。魔王さん、私とお付き合いしませんか?」
勇者
「ちょ、ま、まってよ魔法使い!」
女魔法使い
「アンタには聞いてないわよ! アタシは魔王さんに聞いてんの!!」
魔王
「ほう? 我が伴侶とな? 魅力的な提案だが、……ふむ、今は返答を控えさせてもらおうか?」
(やめーやww 俺を当て付けに使おうとするのやめーやwww)
女魔法使い
「どうしてですか!? アタシ、自分で言うのもなんですけど尽くすタイプなんですよ! それに身体だってエッチだし、きっと喜んで貰えるって……」
勇者
「おい、なに言ってんだよ、何言ってんだよ魔法使い。嘘だろ……」
女戦士
「振られた男がビィビィでしゃばんなよ。情けなさすぎ」
姫巫女
「良いのではないですか勇者様。あの方は新しい恋を見つけたようですし、そもそも勇者様のことを本気で愛してなどいなかったのでしょう」
女魔法使い
「てめーは黙ってろよ! この尻軽女!」
姫巫女
「尻軽はお前だろ、この売女が……」
女戦士
「――だっる」
魔王
(想像以上にド修羅場wwwww)
女魔法使い
「ねぇ魔王さん……そういう訳で、アタシのこと……どうかしら?」
魔王
「我はな魔法使いよ。女性には誠実でありたいのだよ。かような酷い仕打ちをうけて心を傷めた女性につけ込んで関係を迫るなどとんでもないことだ……だから、もう泣くな」
女魔法使い
「えっ!? アタシ泣いてなんか……ぐすっ、そ、その……ありがと(///」
魔王
(コイツもなんか情緒不安定でメンヘラっぽいし地雷臭ヤベェな)
勇者
「なぁ、お願いだ。落ち着いてくれよ。説明する機会が欲しいんだ。一人ひとりちゃんと説明するから」
魔王
(え? まさかコマせばまだなんとかなるとか思ってんの? ヤバくね?)
女戦士
「ベッドの上で説明するのか? それで凌げると思っているとは、馬鹿にされたものだな」
女魔法使い
「てかさ戦士。もうさコイツやっちゃわない?」
魔王
(あーあwwwww)
女戦士
「やるって、マジで言ってるのか?」
女魔法使い
「マジよ。パーティーのダメージソースはこっち二人だから初手全力でいけるし」
勇者
「な、なに言ってるんだよ! おかしいだろ!?」
姫巫女
「そうですよ! 我々は曲がりなりにも仲間だったんですよ!」
女戦士
「そっかー、どーっするかなぁ」
女魔法使い
「アンタもアイツが初めてだったんでしょ? アタシもそうなんだけど」
女戦士
「うーん、まぁ、そうだな」
女魔法使い
「戦士が断ってもアタシは一人でやるわよ。絶対に許すつもりないし」
女戦士
「あー。魔法使いってば彼と幼馴染で将来約束してたんだったか?」
女魔法使い
「しかもアイツの方から告ってきてね」
魔王
(勇者さん、下半身の管理ガバガバじゃないっすかwwww)
女戦士
「うっし、じゃあやるか」
女魔法使い
「おっけー、まず姫巫女から殺って動揺狙いましょ」
魔王
(アカンこの二人ガチンコやww めっちゃバフってるwww)
姫巫女
「まっ、待ちなさい! 国に帰れば相応の地位を約束します! ふさわしい殿方も紹介しましょう! だから短慮はおやめなさい!」
勇者
「なんだよこれ! なんで仲間同士で争わないといけないんだよ!!
魔王
(全部勇者さんが撒いた種ですよwww)
勇者
「そ、そうか! これも魔王の罠だったんだな! 僕らを陥れるための。皆聞いてくれこんな所で争っていては奴の思う壺だ! お互いを信じて協力する――くっ!!」
姫巫女
「きゃあ!!」
魔王
(あーあー、勇者さん会話に集中してるから準備も出来ずに始まっちゃったw)
女戦士
「魔王の罠だろうがなんだろうが殺すのは確定だぞ」
女魔法使い
「はいはーい。頑張らないと大切な姫巫女ちゃんが死んじゃいまちゅよー」
魔王
(この二人ほんとド畜生ww ってか魔法飛んできて痛いwww)
勇者
「もうこんなの嫌だ! やめてくれ! もう沢山だ!!!!」
魔王
(ってか痛い痛い痛いwwww)
魔王
「聞けい! 皆の衆よ!!」
一同
「「「「――魔王!!」」」」
魔王
「宴もたけなわなところ申し訳ないが、そろそろ時間も押している所だし、我はお暇させていただきたいと思うのだ」
勇者
「――なっ!?!?」
魔王
(魔法飛んでくるし、監視カメラあるから続きはお部屋で見るのwwww)
魔王
「ではさらばだ勇者よ! 男ならちゃんと責任を取るのだぞ!!!」
勇者
「魔王! 待て魔王! くそっ! まっ、ぐああああああああ!!!」
姫巫女
「勇者さま! まずはこちらに集中して! きゃ、きゃあああ!!」
魔王
(今日の晩ごはんは奮発してステーキにしよw 楽しみwwww)
こうして世界は救われたのだ!!!!!!!!!!!!!!