00:エピローグ…【世界変革】
【前書き】
この小説は、なりきりチャット『仮想【裏】世界』を舞台に描いた多人数参加型小説です。参加者さんのエピソードや、スレッドの話の展開をポツリポツリと書き連ねていきます。
更新速度はスレッドの進み具合に寄りますが、気長に読んでいただければ幸いです。文章力もまだまだ拙いものですが、精進していきたいと思いますので、ひとつ宜しくお願いします。
尚、この小説には主人公が居らず、参加者さん全員が主人公のような形式をとっています。キャラクター個人のエピソードの場合、そのキャラクターからの観点で書いたりしますが、悪しからず。
ダラリと読むことをオススメします。
まさか…
こんな事になるなんて。
世の中ホント、
ワケ分かんねえ…
─20XX年、近未来。
雲一つない突き抜けるような蒼天。いつものようにふわりふわりと漂っては千切れる雲の群れ…
ただ一つ違うのは─
『核ミサイルの雨』
…
突然の事だった。突然が重なりすぎて所々しか覚えちゃいないが、まさかこんな事態に巻き込まれるとは思ってもみない。普通の人間で、普通の暮らしして、普通にフラッと逝っちまう。こんなつまんねえ世界だけど、とりあえず宛もなく日々を繋いでた。
『テポドン降らねーかな』
なんてたまに物騒な事も言ってみたりして、…とりあえずでいい。一言簡潔に言えば『刺激』が欲しかった訳で…!
一昔前に『聖戦』とかいう話だったか。
何やら神や悪魔が裏社会の人間に取り憑いての非現実的な大戦があったらしい。日本で禁じられた遺伝子操作実験をしただの、それで完成した実験体の少年が反乱を起こして片っ端から遺伝子操作動物…キメラ(?)を倒すチームの隊長になっただの、挙げ句の果てには少年の中に植え付けられた悪魔の遺伝子が暴走を始めて神々を巻き込んだ戦いになっただの…
本当にあった話には到底聞こえないし、リアリティの欠片すら感じられない。むしろこの胡散臭い神話は世界各国に広がっていて、しっかり写真資料なんかに『大戦時』の主な舞台となったロンドン近郊、謎の生物の死骸、その他まだまだ謎が深く……
なんて本で読んだりテレビで観れば信じない訳にはいかないのだろう。一番最後に書かれていた描写、あれだけが気掛かりだったのだが。
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神々の争いは絶えず
大地は歪められた
後に神々は封じられたが
大地は歪んだままだった
やがてその地脈から
『大地の涙』を滲ませて
大地は衰退してしまった…
魂強き者
意志強き者
誇り高き者よ
汝ら人間が行き場を失う前に
力在る者は石を持て
じきに来る
荒廃の時に備えて…
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ちょうど、これから数分後…まさか本当に世界の変革が起こり得るとは。
『テポドン降れ』
そんな事
─言うんじゃなかった…!!
プロローグには、まだ参加者さんのエピソードを使っていません。少し前置きが長いのですが、次も多分微妙に長いです。更に小説内に出て来る聖戦については、また別に短編小説を書いています。
興味が湧いた方、世界観が気になる方はそちらも見ていただけると幸いです。