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第五章「地獄」 4
「ミッキー」とミシェル。
「な…何や…?」
「包帯と何かしらの棒はありませんか?」
「わかった…ちょっと待っといてや」マイケルはそう言って部屋を出た。
「それとマックス」
「え、俺?」
「台所の包丁をコンロで炙って来て下さい…」
「あ…うん…わかったよ…」マックスも部屋を出た。
今、部屋にはミシェルとロバート2人きりだ。部屋には昼の閑散とした日の光が入ってくる。
「やぁ、本当にやるんだな…畜生…吐き気がしてくるぜ…」ロバートの額には脂でぎっとりとした大量の汗が光っていた。
「まぁ貴方の自業自得なのですが、ここで貴方に死なれては困りますので…」
「そうかい…」
「神の御加護を」
ミシェルがそう言ってしばらくするとマイケルとマックスの2人が部屋に戻ってきた。




